新型が話題、三菱 アウトランダー のルーツを辿る【懐かしのカーカタログ】

三菱エアトレック
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最新の電動化技術と4輪制御技術を搭載し、先頃およそ9年振りにフルモデルチェンジを果たした三菱『アウトランダー』。今回はそのルーツを辿ってみたい。

アウトランダー(初代・2005年)

三菱アウトランダー・初代三菱アウトランダー・初代
それまでの『エアトレック』に代わる、当時の三菱の新しいSUVモデルとして登場。2007年から『シトロエンCクロッサー』『プジョー4007』としても展開された。実車はアルミルーフや、閉断面ルーフボーを始め、各部にブレース等を配した軽量高剛性ボディを採用。

2WD/4WDオート/4WDロックの3モードに切り替え可能な電子制御4WDを採用し、当初の日本仕様には2.4リットルガソリンエンジンを搭載。6速スポーツモードCVTが組み合わされた。追って3リットルのV6も設定。機能面では上下開閉式テールゲートを採用した。

アウトランダー(2代目・2012年)

三菱アウトランダー・2代目(前期)三菱アウトランダー・2代目(前期)
2012年に登場したのがコチラの2代目。といっても先頃フルモデルチェンジされるまで、およそ9年続いたモデルでもある。“e-Assist”と総称した、各種安全運転支援システムを搭載。4輪駆動制御には、AYC(アクティブヨーコントロール)を追加した三菱独自のS-AWCを採用した。またプラグインハイブリッドEVシステム搭載の『アウトランダーPHEV』(2013年発売)も登場させている。

エアトレック(2001年)

三菱エアトレック三菱エアトレック
『エアトレック』は『アウトランダー』の前身にあたるSUVモデル。ただし海外では『アウトランダー』の車名がすでに使われていた。全長×全幅×全高=4410×1750×1540(TURBO-R)mm、ホイールベース2625mmのコンパクトなボディをもち、インテリアではデコレーションパネルを配したイタリア車調のインパネなどが採用された。搭載エンジンは2リットル(NA、ターボ)および2.4リットルを設定。2003年に登場した“スポーツギア”は専用の外観が与えられた。

RVR(2010年)

三菱RVR・3代目三菱RVR・3代目
もともと『RVR』は、スペースユーティリティを重視したミニバンの『シャリオ』のショートボディ版だったが、3世代目からSUVに生まれ変わった。少しややこしいが、初代『アウトランダー』がベースで『エクリプスクロス』とは同クラス。

当初は“ランエボ”のようなワンモーショングリルだったが、19年に“ダイナミックシールド顔”に一新された。搭載エンジンは1.8リットルで、電子制御4WDのほかに2WDも設定。全幅は1770mmで当初から変わらないが、全長は4295mmから4355mmにサイズアップした。

チャレンジャー(1996年)

三菱チャレンジャー三菱チャレンジャー
懐かしいクルマということでこの『チャレンジャー』も取り上げておきたい。2代目『パジェロ』のラダーフレーム、サスペンションを使った、本格4WDの性格をもったSUVで、ドライブトレインにはスーパーセレクト4WD、INVECS-II SPORTS-MODE 5ATを採用。エンジンは当初はV6の3リットル、4気筒の2.5リットルディーゼルターボを搭載、途中でV6が3.5リットルになるなどした。

「葦簀(よしず)も積める」(登場時のデザイナーの話)ほどの2800mm以上のロングフラットスペースが出現する室内だったが、乗車定員は贅沢にも5名だった。

《島崎七生人》

島崎七生人

島崎七生人|AJAJ会員/モータージャーナリスト 1958年・東京生まれ。大学卒業後、編集制作会社に9年余勤務。雑誌・単行本の編集/執筆/撮影を経験後、1991年よりフリーランスとして活動を開始。以来自動車専門誌ほか、ウェブなどで執筆活動を展開、現在に至る。便宜上ジャーナリストを名乗るも、一般ユーザーの視点でクルマと接し、レポートするスタンスをとっている。

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