注目メーカーのパーツ開発の狙いと開発中のアイテムをチェックした。
◆往年のTE27レビン／トレノを彷彿とさせる、オレンジボディを採用したトムスGR 86コンセプト
トムスのGR 86コンセプトのカスタマイジングのテーマは“大人のスポーツ”。それを象徴するのは外装のカラーリングとエアロワークだ。カローラ・レビン／トレノの初代モデルであるTE27のイメージカラーでもあったオレンジを外装にチョイス、さらにはオーバーフェンダーのイメージもTE27を彷彿とさせる。往年のファンには懐かしく、現代ユーザー層には新しいイメージを与えられるアレンジとした。エアロパーツはフロント、サイド、リアといずれも機能性とカッコ良さを両立させるのが開発テーマ。整流効果を計算して設計された各部のエアロは機能美を感じさせる仕上がりとなる。同モデルらしいアイコンもあちこちにちりばめられている。例えばフロントグリルの上部に設置されるフロントノーズもそのひとつ。フード面を前方に伸ばすような形状で伸びやかなボンネットをさらに強調する。またフロント両サイドのダクト口を強調するバンパーガーニッシュの装備もアイキャッチとなっている。
オーバーフェンダーは前後8mmワイドのフォルム。ホイールチョイスの幅を広げる意味でもユーザーが望んでいるパーツのひとつだろう。リアバンパーはかなりアグレッシブなデザイン。4本出しマフラーをビルトインする専用デザインと大胆なディフューザー形状で、スポーツイメージを盛り上げる。インテリアにはLEDを仕込んだステアリングも装備。タコメーターなどをLEDイルミで表示できる設計だ。◆ラリーコンセプトのクスコ、足回りからインテリアカスタムまでをトータルコーデ
GR 86のコンセプトカーが数多く出展された中で、ひときわ異彩を放っていたのがクスコのGR 86コンセプトだ。ラリーカーをイメージしたコンセプトでカスタマイズされたスタイリングは斬新。同社ならではのパーツ群を投入したカスタマイズメニューも他では味わえない方向性の物ばかりとなった。例えば駆動系のパーツとしてはCUSCO LSD Type-RS 2way 45°を投入。本格スポーツを感じさせるLSDの投入で走りのステージを数段アップしている。また強化スタビをはじめとした足回りの補強パーツも数多く開発。今回最大のテーマとなった“足回りの強化”を果たしている。その中でも象徴的なパーツが新作となる車高調であるCUSCO street ZERO A。ストリートからスポーツ走行までをオールマイティにこなす新作に注目したい。
さらにインテリアに目を向けるとSAFETY21 ロールケージを装備。ロールケージを本格スポーツのアイテムとして捉えるだけでは無く、インテリアカスタムの一環として取り入れる提案を実施。ラリーイメージのカスタマイズを施すには、インテリアまでを統一コンセプトで作り上げることの大切さを紹介した。◆早速ボルトオンターボを装着、トラストらしさを表現したコンセプトカー
トラストブースに展示されたのはGR 86 CONCEPT GReddy version。開発中のパーツ類を惜しみなく披露し、GR 86カスタムの幅広さを感じさせるコンセプトカーとなった。そのひとつが同車に装着されていたターボキット。既に現行の86でも人気となっているターボキットだが、GR 86用としても開発を進めている。インタークーラーのレイアウトなどを考慮して新たに設計した新モデルとなるので注目だ。レインフォースを無加工で取り付けられるなど、比較的取り付けハードルの低いキットなのも注目だ。GRガレージで取り付けできるのも多くのユーザーが注目するポイントだろう。排気系ではプロトタイプの2本出しマフラーを参考出品。大径のテールエンドを備え低音重視の排気音を響かせるのが狙い。水平対向2.4Lのエンジンサウンドをさらに心地良くするアイテムだ。また、外装パーツではVORTEXとコラボしたGReddyエアロキットとしてフロント、サイド、リア、GTウイングなどを一気にラインアップ。精悍さを引き出すエアロコーディネートが光る。
また、足元にはレイズの新作ホイールであるボルクレーシング NE24を装着。レーシンググリーンが鮮やかなD2Racingのフォージドキャリパーも奢られ、抜群のマッチングを見せる。さらにオイルクーラーやオイルフィラーキャップ、ウォーターポンプテンプアダプターなどエンジンルーム内の数々のパーツもすでに開発済み。ターボチューンでパワーを手に入れた、同社のGR 86のエンジンルームを上質に彩るパーツ群も同時に手に入れたい。
