トムスは10月10日、オンラインゲームプラットフォーム「Fortnite(フォートナイト)」上に展開している「CITY CIRCUIT TOKYO BAY(シティサーキット東京ベイ)」を大型アップデートしたと発表した。
このプロジェクトはトムスが主導し、東京都が推進するベイエリアDigital Innovation City(DIC)の実証事業と連携している。Fortniteという世界的ゲームプラットフォームを活用し、リアルな都市空間をメタバース上に再構築。国内外のユーザーに東京臨海副都心の魅力を発信することが目的だ。
今回、一部の建物は東京工科大学デザイン学部の学生が3Dモデリングを担当した。トムスはFortnite上でリアルなレース体験や自由な探索を可能にし、「シティサーキット東京ベイ」の新たな来場者獲得を目指す。
アップデートの対象エリアは、フジテレビ北側から自由の女神像まで拡張し、地形・動線・眺望を見直して回遊性と没入感を向上。ゲームモードはタイムアタック形式から複数プレイヤーによるレース仕様に進化し、競争性が高まった。さらに短時間で戦えるボックスファイトエリアを新設し、探索、レース、対戦の三要素で遊べる構成となっている。ゲーム仕様は今後変更される場合がある。
メタバース空間の開発はスペースデータと連携して実施。Fortniteの「クリエイティブモード」または「発見」タブで島コード「2678-9346-8202」を入力すると利用可能だ。
Digital Innovation City(DIC)は東京都がデジタル技術で東京の生活の質を高める取り組みで、臨海副都心はその先行実施エリアの一つ。DIC協議会は東京都港湾局などが連携し、臨海副都心のデジタル活用とスタートアップ集積を進めている。
トムスは、1974年創業から約半世紀にわたりレース事業、自動車用品事業、デザイン事業、新規事業を展開。レースシーンでの高いブランド力と技術力を背景に、今後も革新と伝統を融合させたクルマの楽しみを提供し続ける。