ランボルギーニ ウラカン のレーサー、「EVO2」に進化…将来の市販車のスタイリング要素を先取り

2022年の世界3大陸のランボルギーニのワンメイクレースで使用

空力性能を重視して再設計されたエクステリア

自然吸気の5.2リットル V10は最大出力620hp

ランボルギーニ・ウラカン・スーパートロフェオ EVO2
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ランボルギーニは5月26日、『ウラカン』のレーシングカー「スーパートロフェオEVO2」(Lamborghini Huraccn Super Trofeo EVO2)を欧州で発表した。

2022年の世界3大陸のランボルギーニのワンメイクレースで使用

同車は、ランボルギーニのモータースポーツ部門の「スクアドラコルセ」が開発を担当した。世界3大陸で行う2022年シーズンのランボルギーニのワンメイクレースシリーズ、「スーパートロフェオ」で使用される。

スーパートロフェオは、ウラカンのレース仕様車の「スーパートロフェオEVO」のみで競う選手権で、北米、アジア、ヨーロッパの3大陸シリーズがある。各シリーズでは6ラウンドが開催され、1ラウンドはフリープラクティス、予選、各50分の2レースで構成されている。ドライバークラスは、PROクラス、PRO-AMクラス、AMクラス、LC(ランボルギーニカップ)クラスの4つ。シーズンの頂点は、世界チャンピオンを決定するワールドファイナルだ。

2009年以来、950人のドライバーがスーパートロフェオでレースを行い、世界の有名サーキットで310時間以上競い合ってきた。2021年4月には、400台目のウラカンのレーシングカーがラインオフ。スーパートロフェオEVOの進化版として発表されたスーパートロフェオEVO2は今後、ウラカンのレーシングカーの累計500台の生産達成を目指していく。

空力性能を重視して再設計されたエクステリア

スーパートロフェオEVO2では、ランボルギーニのデザイン部門とスクアドラコルセが連携し、空力性能を重視してデザインが見直された。スーパートロフェオEVO2のデザインには、今後数年間でランボルギーニの市販車に導入される予定のスタイリング要素を先取りしているという。

フロントエンドは根本的な変更が加えられ、六角形デザインが特長の高輝度フルLEDヘッドライトを装備した。カーボンファイバー製フィンを一体化して、『ウラカンSTO』との関連性を持たせた「オメガリップ」も採用された。また、エアカーテンインテークも新しくなり、空気の流れをボディ側面に密着させることにより、さらなるダウンフォースを追求している。

リアには、カーボンファイバー製の大型リアウイングを装備した。新しいLEDテールランプのフレームは、『カウンタック』のデザインに敬意を表したものだ。このテールランプは、アーチ型のカーボンファイバー製バンパーによって、効果的に支持されている。バンパーは、新設計されたディフューザーフィンと一体デザインとした。

自然吸気の5.2リットル V10は最大出力620hp

サイドメンバーパネルなど、車体の多くのコンポーネントも変更を受けた。ランニングコストの観点から、最大の持続可能性を維持しながら、プラスチック素材をカーボンファイバーに置き換えた。さらにリアフェンダーは、サイドスポイラーと一体設計されている。

スクアドラコルセによって設計・開発されたブレーキシステムも変更されている。スチール製のフロントディスクの径は、380mmから390mmに大型化。新しいキャリパーは、パフォーマンスを向上させるために新デザインとし、より大型のブレーキパッドに対応する。

パワートレインは、最大出力620hpを発生する自然吸気の5.2リットル V型10気筒ガソリンエンジンだ。6速シーケンシャルの「X-Trac」トランスミッションを介して、後輪を駆動する。

ウラカンスーパートロフェオEVO2は、ランボルギーニスーパートロフェオヨーロッパの第2ラウンドが開催される5月28日、フランスのル・カステレでデビューする予定。欧州市場での価格は、税抜きで25万ユーロ(約3340万円)だ。顧客は2022年初頭から入手可能な専用キットを使用して、従来型のスーパートロフェオEVOをアップグレードできる、としている。

《森脇稔》

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