三菱自動車は5月13日、『デリカ D:5』など5車種について、衝突被害軽減ブレーキシステムに不具合があるとして、国土交通省にリコール(回収・無償修理)および改善対策を届け出た。
対象車両は『デリカ D:5』『アウトランダーPHEV』『アウトランダー』『エクリプスクロス』『RVR』の5車種で、2017年2月7日~2021年4月14日に製造された9万6451台。
衝突被害軽減ブレーキシステムのコントロールユニット制御プログラムが不適切なため、前方の物体や影を歩行者と誤検知し、警告表示とともに警報ブレーキ(運転者に衝突回避操作を促すやや強めのブレーキ)が作動することがある。そのため、運転者の不要な制動操作による急制動を誘発するおそれがある。
今回の不具合については、2018年9月13日付けで2万1146台を対象に改善対策を届け出ているが、届出対象外とした対策プログラム反映車両について、歩行者の誤検知による運転者の不要なブレーキ操作を誘発していると思われる事象が発見されたことから、改めて対策を実施する。
改善措置として、全車両、カメラのみで歩行者検知した際の警報ブレーキが作動しないよう、衝突被害軽減ブレーキシステムコントロールユニットの制御プログラムを対策仕様に書き替える。
不具合は114件発生、物損事故が1件起きている。市場からの情報を受け、再度改善対策を届け出た。