キャデラック初のEV『リリック』、航続は483km以上…米国発表

新世代の電動車向けアーキテクチャ「アルティウム」

縦長LEDヘッドライトや33インチの大型LEDスクリーン

高速道路でハンズフリー走行を可能にする「スーパー・クルーズ」

キャデラックは4月21日、ブランド初のEVの『リリック』(Cadillac LYRIQ)を米国で発表した。2020年8月に発表されていたプロトタイプが、ほぼそのまま市販モデルとして登場している。

新世代の電動車向けアーキテクチャ「アルティウム」

リリックには、新世代の電動車向けアーキテクチャ、「アルティウム」プラットフォームを採用する。モーターは、最大出力340hp、最大トルク44.9kgmを引き出し、後輪を駆動する。12個のモジュールで構成される蓄電容量100kWhのリチウムイオンバッテリーを搭載し、1回の充電で最大483km以上の航続を可能にしている。

リリックでは、出力190kWのDC急速充電に対応している。およそ10分で、約122kmの走行に必要なバッテリー容量を充電できる。自宅向けには、出力19.2 kWの充電システムが用意され、1時間の充電で約84km走行分のバッテリー容量を充電できる。デュアルレベルの充電コードが付く。

リリックには、「Regen on Demand」テクノロジーと、ワンペダルドライビングを採用する。Regen on Demandを使用すると、ドライバーは、ステアリングホイールのパドルを操作して、減速から停止まで、速度をコントロールできる。どちらの技術も回生ブレーキを利用して、電動パワートレインの効率を最大化するという。

縦長LEDヘッドライトや33インチの大型LEDスクリーン

リリックには、キャデラックの最新のデザイン言語を導入する。フロントには、ブラック仕上げのクリスタルグリルを装着した。スリムなLEDヘッドライトは縦に長い垂直デザインで、キャデラックによると自動業界初という。ボディカラーには、サテンスチールメタリックやステラブラックメタリックが設定される。アルミホイールは20インチのスプリット6スポークが標準。オプションで22インチのダイナミックスプリットスポークが選択できる。ボディサイズは、全長4996mm、全幅1977mm、全高1623mm、ホイールベース3094mmだ。

インテリアはクリーンかつシンプルさが重視され、2Dと3Dのデザイン要素を取り入れている。アルミトリムにウッドを組み合わせ、レーザーエッチングパターンを施した。内装色は、スカイクールグレーとノワールを用意している。

ダッシュボードには、大きく湾曲した33インチの大型LEDスクリーンを採用した。10億色以上の色を再現できる性能を備える。キャデラックの新世代のアクティブノイズキャンセリングシステム、「KeyPass」と呼ばれるデジタル車両アクセス、ヘッドレストスピーカー付きの「AKGStudio」の19スピーカーオーディオシステムなどを装備している。

高速道路でハンズフリー走行を可能にする「スーパー・クルーズ」

リリックには、高速道路などでハンズフリー走行を可能にする「スーパー・クルーズ」をオプション設定する。ハンズフリー高速道路運転支援システムのスーパー・クルーズは、地図情報データベース「ライダー(LiDAR)」、高精度GPS、最先端の「ドライバー・アテンション・システム」、カメラとレーダーセンサーのネットワークを組み合わせた。緊急時には、車載テレマティクスサービス「オンスター」と連動する機能も備えており、ユーザーは、アメリカとカナダの合計32万kmにおよぶ自動車専用高速道路を、ハンズフリーで走行することができる。

スーパー・クルーズの「ドライバー・アテンション・システム」は、ドライバーの車両コントロールをサポートする。進行方向に注意を向ける必要がある時には、警告を発して知らせてくれる。ドライバーは、スーパー・クルーズを使用している間であっても、常に注意を払う必要がある。

スーパー・クルーズには、自動レーンチェンジ機能が導入される。ドライバーからの要求があり、かつ特定の条件が満たされた場合に、ハンズフリーの部分自動運転中に、高速道路で車線変更を自動で行う。スーパー・クルーズの作動中、ドライバーはウインカーに触れて、車線変更を希望する意思を表示する。これにより、システムは車線変更が安全に行えるかどうかを判断し、安全が確認された場合、自動で車線変更を行う。なお、ドライバー・アテンション・システムは、車線変更中にドライバーが引き続き、車両の周囲に集中することを要求する。

《森脇稔》

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