キャデラックは、「上海モーターショー2025」において、電動化戦略の中核を担う4つの電動SUVを発表した。『リリックV』、『オプティック』、『VISTIQ』、『エスカレード IQ』の4モデルが公開され、キャデラックの電動化への意欲が示された。
注目を集めたのは、中国で初めて現地生産されるVシリーズモデルとなるリリックVだ。大胆なエアロダイナミックデザインと特徴的なVシリーズのアクセント、マットシルバーの塗装が目を引く。性能面では0-100km/h加速を3.3秒で達成し、キャデラック史上最速の市販モデルとなった。
高性能シリコンカーバイド電気駆動システム、カスタムBrembo製6ピストンブレーキ、低抵抗のVパフォーマンスエアロキットなどが、この驚異的な加速性能を支えている。

技術革新と安全性の面では、VISTIQが業界初となるフロントガラス裏へのLiDAR搭載を実現。この革新的な設計により、雨や雪、埃などの悪条件下でも正確な環境認識が可能となり、車両の美観を損なうこともない。
VISTIQはNVIDIA DRIVE AGX Orinプラットフォームを採用し、Momentaと共同開発したL2レベルの全シナリオ運転支援システムを搭載。高精度地図なしでもスムーズで直感的な運転支援と駐車支援を実現している。
キャデラックの新世代電気自動車は、豪華さと没入型テクノロジーの新基準を打ち立てている。33インチの9K曲面LEDディスプレイが運転席を取り囲み、リリックVでは70インチのデュアルプレーン拡張現実ヘッドアップディスプレイ(AR-HUD)が搭載されている。
さらに、リリックVにはDolbyとのコラボレーションによる7.1.4 Dolby Atmosオーディオシステムが採用され、23個のスピーカーが配置されている。