メルセデスベンツ GLB のEV『EQB』、航続478km…上海モーターショー2021

3列目シートは身長165cmまでの乗員向け

メルセデスEQ専用デザインのエクステリア

最新の「MBUX」を備えたワイドスクリーンコックピット

ルート途中での充電に配慮したナビシステム

メルセデスベンツ EQB(上海モーターショー2021)
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メルセデスベンツは4月19日、中国で開幕した上海モーターショー2021(オートシャンハイ2021)において、新型EVの『EQB』(Mercedes-Benz EQB)を初公開した。

メルセデスベンツの新世代のEVが、「メルセデスEQ」ブランド車だ。すでに、中型SUVの『EQC』、ミニバンの『EQV』、小型SUVの『EQA』、大型EVサルーンの『EQS』が欧州で発表されている。メルセデスEQブランドの第5弾の市販車となるEQB は、メルセデスベンツの小型3列シートSUV、『GLB』のEV版として登場した。

3列目シートは身長165cmまでの乗員向け

EQBのボディサイズは全長4684mm、全幅1834mm、全高1667mm、ホイールベース2829mm。ロングホイールベースによって、室内スペースのゆとりを追求し、3列シートの7名乗りを可能にしている。

前席のヘッドルームは1035mm。2列目のヘッドルームは5名乗り仕様の場合は979mmで、後席の足元のスペースは87mmとした。トランク容量は、5名乗りが495~1710リットル、7名乗りが465~1620リットル。2列目の背もたれは数段階に調整できる。オプションで前後140mmのスライド機構が付く。これにより、トランク容量を最大190リットル増やすことができる。

3列目シートは2名がけで、身長165cmまでの乗員が使用できる。ラゲッジスペースを増やすために、3列目シートを荷台フロアと同じ高さに下げることができる。

メルセデスEQ専用デザインのエクステリア

EQBは、メルセデス-EQのプログレッシブラグジュアリーなデザイン哲学を、ベース車両のGLBが持つエッジの効いたフォルムに反映させた。フロントは、メルセデスEQブランド車に共通するブラックパネルグリルが特長。メルセデスEQのさらなる特長が、前後に配される連続したライトストリップだ。水平な光ファイバーストリップが、フルLEDヘッドランプのデイタイムランニングライトにつながり、昼夜を問わず、高レベルの認識性を確保しているという。ヘッドランプ内のブルーが、メルセデス-EQのEVらしさを強調している。

LEDテールランプは、テーパー付きのLEDライトストリップに組み込まれた。これは、EQBのリアのワイド感を強調している。また、GLBではリアゲートに配置されているナンバープレートは、GLBではリアバンパーに移設された。ルーフレールも装備されている。

EQBは、前面空気抵抗を示すCd値を0.28とした。空力対策の中には、上部が閉じられた冷却空気制御システム、専用デザインの前後バンパー、滑らかでほぼ密閉されたアンダーボディ、専用エアロホイール、前後ホイールのスポイラーがある。アルミホイールは最大20インチで、ツートーンまたはスリートーンが用意される。グレードによっては、ロゼゴールドまたはブルーの装飾トリムが付く。

最新の「MBUX」を備えたワイドスクリーンコックピット

インテリアは、ダッシュボードに最新の「MBUX(メルセデスベンツ・ユーザー・エクスペリエンス)を備えたワイドスクリーンコックピットを採用した。アルミのトリムパネルが、ドア、センターコンソール、助手席側のインストルメントパネルに配置されている

グレードに応じて、バックライト付きトリム、エアダクト、シート、車両キーにロゼゴールドカラーのアクセントが配される。EV専用のディスプレイを備えたインストルメントパネルには、ロゼゴールドとブルーのハイライトを採用している。

EQBは急速充電に対応している。直流(DC)急速充電ステーションでは、EQBは最大出力100kWで充電できる。その場合、バッテリー容量の80%を充電するのに、およそ30分で済むという。

ルート途中での充電に配慮したナビシステム

欧州仕様車はまず、「EQB 350 4MATIC」グレードを導入する。リチウムイオンバッテリーの蓄電容量は66.5kWh。1回の充電での航続は、NEDC(新欧州サイクル)が478km、WLTPサイクルが419kmとなる。

標準のナビゲーションシステムは、ルート途中の充電ステーションの位置や最大充電出力を考慮して、目的地までの最速ルートを計算する。さらに、「Electric Intelligence」を導入したナビゲーションにより、充電ステーションに立ち寄る前に、高電圧バッテリーを最適な充電温度にすることができる。「ECOアシスト」は、ナビゲーションデータ、交通標識認識、車両センサーからの情報を元に、予測運転を行うことで電力消費を節約し、航続を拡大する。

また、「Mercedes me Charge」を利用すると、ユーザーはヨーロッパ全体の20万を超える充電ステーションで充電できる、としている。

《森脇稔》

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