メルセデスベンツの小型電動SUV『EQA』、世界受注が2万台に…発表から2か月半

メルセデスEQ車に共通するブラックパネルのフロントグリル

ナビシステムが充電を支援

MBUXインフォテインメントシステム

欧州仕様の1回の充電での航続は最大で486km

メルセデスベンツ EQA
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メルセデスベンツは4月7日、新型EVの『EQA』(Mercedes-Benz EQA)の世界受注台数がおよそ2万台に到達した、と発表した。1月20日の発表から、約2か月半で、2万台を達成している。

EQAは、「メルセデスEQ」ブランドの新型EVで、ベース車両はメルセデスベンツ『GLA』新型となる。EQAはGLA新型の優れた機能をすべて取り入れたうえで、高効率の電動パワートレインを組み合わせているという。

メルセデスEQ車に共通するブラックパネルのフロントグリル

エクステリアには、メルセデスEQ車に共通するブラックパネルのフロントグリルを備えている。前後の連続したライトストリップも特長だ。水平の光ファイバーストリップは、フルLEDヘッドランプのデイタイムランニングライトとつながっており、昼夜を問わず、高いレベルの視認性を実現するという。

ヘッドランプ内の青色のハイライトは、メルセデス-EQブランドらしい外観を演出するものだ。LEDテールランプは、テーパー状のLEDライトストリップに組み込まれており、リアのワイド感を強調している。リアのナンバープレートは、GLA新型とは異なり、バンパーに配置される。アルミホイールは、最大で20インチ。2色または3色仕上げも選択でき、ロゼゴールドまたはブルーのアクセントトリムが付く。

前面空気抵抗を示すCd値は0.28とした。閉じられた冷却空気制御システムをはじめ、エアロダイナミクス性能を追求した前後バンパー、シールドされたアンダーボディ、エアロホイール、前後ホイールのスポイラーなどが採用されている。

ナビシステムが充電を支援

インテリアは、新スタイルのバックライト付きトリムや空調ダクト、シート、ロゼゴールドカラーの装飾トリムなどが特長になる。リアシートの背もたれは、40対20対40の3分割折りたたみ式とした。EV専用のディスプレイを備えたメーターは、ロゼゴールドとブルーの配色パターンを採用している。

乗車前に、EQAの空調を最適に設定しておくことが可能だ。この機能は、「MBUX」(メルセデスベンツ・ユーザー・エクスペリエンス)インフォテインメントシステム、またはスマートフォンの「Mercedes me」アプリから操作できる。

「Electric Intelligence」を備えたナビゲーションシステムが標準装備される。目的地までの最短ルートを計算。地形や天候などの要因を取り入れながら、シミュレーションした航続に基づいて、ルート途中での充電を計画してくれる。

「Mercedes me Charge」を利用すると、世界最大の充電ネットワークにアクセスできる。現在、世界31か国の45万か所以上のACおよびDC充電ステーションを擁する。欧州では、17万5000を超える充電ポイントで充電できる。Mercedes me Chargeを使用すると、さまざまなプロバイダーの充電ステーションを利用できると同時に、支払いが簡単に行えるという。

MBUXインフォテインメントシステム

直感的に操作できるMBUXインフォテインメントシステムが標準装備される。MBUXは、さまざまなオプションを使用してカスタマイズできる。強力なコンピューター、鮮やかな画面とグラフィックス、フルカラーのヘッドアップディスプレイ(オプション)、拡張現実(AR)機能を備えたナビゲーション(オプション)、学習ソフトウェア、音声制御アシスタントなどが特徴だ。

メディアディスプレイの「メルセデスEQタイル」を使用して、充電オプション、電力消費量、エネルギーフローに関連するメニューを呼び出すことができる。メータークラスター内の右側のディスプレイは、タコメーターの代わりに電力計を配置した。上の部分には使用された電力のパーセンテージを示し、下の部分には回復状況を示す。

充電なしで目的地に到達できるかどうかを示すことも可能だ。走行状況によって色が変化する。例えば、ブースト処理中は表示が白に変わる。気分に応じて、またはインテリアに合わせて、4つの異なるスタイルを選択できる。

欧州仕様の1回の充電での航続は最大で486km

最初に登場する「EQA250」グレードには、最大出力190hpを発生するモーターを搭載する。100km走行あたりの消費電力は、15.7kWhとなる予定だ。その後、最大出力272hpのモーターを搭載する4WDモデルが追加される。

欧州仕様のEQA250のNEDC(新欧州サイクル)による航続は、最大で486km。2層構造のリチウムイオンバッテリーは、車両のフロア下に配置された。このリチウムイオンバッテリーの蓄電容量は66.5kWhだ。電動パワートレインをシャシーとボディから隔離する対策を施すなど、NVH性能を追求している。

このEQAの世界受注台数が、およそ2万台に到達した。EQAは1月20日に発表されたが、高レベルの受注と顧客からの問い合わせを受けているという。EQAの欧州での納車は、3月末に開始されたばかりだ。

メルセデスベンツのマーケティング担当、ブリッタ・シーガー取締役は、「すでに約2万台の受注を獲得。EQAに対する顧客からのフィードバックが、2021年のメルセデスEQのキックスタートを可能にする」と語っている。

《森脇稔》

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