DS、大型サルーンセグメントに『DS 9』で復帰…受注を欧州で開始

全長が4930mmの堂々としたボディサイズ

2900mmのホイールベースにより後席乗員の快適性を向上

外部ノイズの車内侵入を抑える設計に注力

DS 9
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DSは11月25日、新型車の『DS 9』 の受注を欧州で開始した。フランス本国でのベース価格は、4万7700ユーロ(約590万円)と発表されている。

DS 9は、現行DSのラインナップにおいて、『DS 7クロスバック』と『DS 3クロスバック』に続く、第3のモデルだ。両「クロスバック」はSUVだが、DS 9は大型サルーンとなる。欧州を皮切りに順次、グローバル市場に投入される予定だ。フランス本国では、DS9が大型サルーンセグメントへの復帰作になるという。

全長が4930mmの堂々としたボディサイズ

DS 9のボディサイズは、全長が4930mm、全幅が1850mmの堂々とした大きさだ。直径690mmの大型ホイールが、足元を引き締める。車台には、DSが属するPSAグループの「EMP2」アーキテクチャの新バージョンを使用する。ロングホイールベースによって、とくに後席乗員のためのスペースを追求している。

DS 9は、3ボックスサルーンだ。そのデザインは、急傾斜したリアウィンドウ、ファストバックスタイルの洗練されたシルエットが特長になる。DSの最新のデザイン言語を導入しており、「DS WINGS」と呼ばれる表現力豊かなフロントマスクには、立体的なパラメトリックグリルが配された。このグリルには、ダイヤモンド仕上げが施されている。DS 9DS 9

切れ目のないラインは、グリルからボンネット、フロントガラス、ルーフを越えて、トランクリッドへと続く。 ボディサイドには、フロントのヘッドライトからテールランプへと伸びるラインが特長だ。このキャラクターラインは、ボディ同色のフラッシュフィッティングドアハンドルと、ブラックルーフによって強調されている。

リアは、フェンダーやトランクリッドに滑らかなラインを採用した。チゼル状のテールランプが立体的な効果を発揮する。1930年代のフランスのコーチビルダーのデザイン要素に敬意を表して、セイバーが配される。スリムなハイマウントストップランプが装着された。

2900mmのホイールベースにより後席乗員の快適性を向上

2900mmのホイールベースを備えたDS 9は、後席乗員に広大なスペースをもたらす。後席には、シートヒーター&クーラー機能、マッサージ機能が付く。センターアームレストには、USBポートを内蔵した収納スペース、マッサージシートのコントロールスイッチが配される。マルチカラーのウェルカムライトも装備された。

インテリアには、「DS LOUNGE」と呼ばれるコンセプトを導入した。前席と後部のすべてのシートで、高い快適性を追求している。DS 9DS 9

ナッパレザーで覆われたダッシュボードや、ウォッチストラップデザインのシートを採用した。クリスタル型のタッチセンシティブボタン、アルカンターラ仕上げのルーフライニングとサンバイザー、レザー仕上げのドアハンドルも装備されている。

外部ノイズの車内侵入を抑える設計に注力

DS 9には、外部ノイズの車内への侵入を抑えるように設計された。この特別な設計により、音響を新しいレベルに引き上げたという。積層音響ガラスは、強度を高め、騒音を抑え、振動を最小限に抑える。DS9用に特別に開発された「FOCAL Electra」サウンドシステムを採用する。コックピットの周囲に配置された14個のスピーカーには、新開発のステンレス製ツイーターが装備されている。

「DS Inspirations」と呼ばれるカスタマイズプログラムを利用して、内装を仕立てることが可能だ。パリの有名な地区にちなんで、インテリアテーマが名付けられた。それぞれのインテリアには、レザーやアルカンターラが使用される。「BASTILLE」、「RIVOLI」、「OPERA」仕様では、ウォッチストラップデザインを持つグレインレザーシートが装備される。ステアリングホイールは、「Art Rubis」レザーで仕上げることも可能だ。

細部へのこだわりは、フランス独自の美学、「サヴォアフェール」の一部だ。クリスタル型のタッチセンサー式コントロールをはじめ、「パールステッチ」は、シートのウォッチストラップデザインを上品に強調するという。センターコンソールのコントロール類は、高級時計「Clous de Paris」で仕上げられ、ダッシュボードの上部には「B.R.M」時計がレイアウトされている。DS 9DS 9

《森脇稔》

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