高速道路作業員を守る新車両、全長15.9mから23.35mに「トランスフォーム」

車両を変形さることでできるスペースは9.8m×1.47m。保護ビームの高さは1.7m
  • 車両を変形さることでできるスペースは9.8m×1.47m。保護ビームの高さは1.7m
  • 走行時のハイウェイ・トランスフォーマー。約10分で作業形態に変形する
  • 走行時は車両後端の衝撃緩衝装置を折りたたむ
  • 走行時のハイウェイ・トランスフォーマーの全長は15.9m
  • 作業時のハイウェイ・トランスフォーマーの全長は23.35m
  • 路面補修などの事故復旧工事など交通規制を伴う路上作業の約4割で使用できる
  • 衝撃緩衝装置はサソリの尾を連想させることから、スコーピオンと名付けられている
  • 衝撃緩衝装置を展開させるとLEDの標識装置と回転灯が現れる

NEXCO中日本は8月26日、高速道路の路上作業時に交通規制内へ誤進入する車両から作業員を守る大型移動式防護車両「ハイウェイ・トランスフォーマー」をマスコミ向けに披露した。

ハイウェイ・トランスフォーマーは、米国で活用されている移動式大型防護車両を参考に、グループ会社の中日本ハイウェイ・メンテナンス名古屋と東邦車輌が共同で約2年かけて日本での運用に適した規格で開発。2019年10月の「ハイウェイ・テクノフェア」で実車を展示し、2020年4月から三重県内の高速道路で運用を開始している。

ハイウェイ・トランスフォーマーは高速道路などの作業現場で、車両後端の衝撃緩衝装置とトレーラー中央部の保護ビームを展開させるなどして車体構造を変形させ、作業員の安全を確保する。車両後端の衝撃緩衝装置は米国製で、2.5tの車が80km/hで衝突しても運転者が重傷を負わないという基準を満たしている。すべてを展開することで走行時の全長15.9mから作業時は23.35mになる。

《纐纈敏也@DAYS》

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