しかし新型は、単に旧型をBOLDERというキーワードでリデザインしたわけではないことを、デザインを担当した中村真一氏(商品企画本部 デザイン部 主査)から教えられた。「2018年のジュネーブモーターショーに出展したコンセプトカー、『VIZIVツアラーコンセプト』がルーツです。ツーリングワゴンの未来形というコンセプトでしたが、提案した以上それを量産すべきという意見が出てきて、新型レヴォーグとして仕上げていくことになりました」。

◆批評を元にスマートに仕上げたエアインテーク

ヘッドランプはかなり小さくなった。LEDを使えば小型化が可能であり、むしろ大きいランプは古く見えてしまうという判断によるものだ。特にレヴォーグはスポーティな車種なので精悍なイメージも込めたという。

◆強調されたボディサイドのウェッジシェイプ


サイドウインドー上端がリアに行くほどスロープしていて、クーペっぽさを強調していることも目立つ。しかしワゴンということでルーフラインはそれほど丸めていないとのこと。サイドウインドーの上に入れたプレスラインで、クーペ的なフォルムを強調していることが理解できる。

◆スバルらしさが垣間見える視野へのこだわり


ちなみにこのリアゲート、ハンズフリー電動開閉式としたのでモーターを入れる必要が生じ、ガラス面積の確保には苦労したとのこと。それサイドウインドーを含め、運転席から見る水平方向では狭くはしていないという。視界へのこだわりを忘れないところがスバルらしい。