アウディジャパン ノアック社長、『e-tron』を2020年末までに300台販売したい[インタビュー]

アウディジャパン フィリップ・ノアック 社長
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  • アウディ e-tron
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  • アウディQ3(オレンジ) /Q3スポーツバック(青)

アウディジャパンのフィリップ・ノアック社長は7月9日、横浜市内で一部メディアとのインタビューに応じ、2020年秋に発売を予定している初の電気自動車(EV)『e-tron』を年末までに300台の販売を見込んでいることを明らかにした。

---: 2020年後半は、先日発表した新型『Q3』を始め、e-tronなど様々な新型車の投入を予定していますが、まずは新型Q3への期待は?

ノアック社長(以下:敬称略):実はQ3は発表前に300台の予約注文を頂いている。それだけお客様はずっと待って下さっていたということだと思う。今回、従来のSUVタイプに加えて、初のクロスオーバーSUVとなるスポーツバックを同時に発表して、合わせて年間販売台数で3000台のポテンシャルはあると考えている。やはりQ3はサイズ、居住空間、そしてデザイン的にも本当に日本の市場にぴったりのモデルだと自負している。

ポテンシャルという点では、2020年後半はe-tronや、『RS6』、『RS7』の投入、それから製品改良としては『A4』、『A5』、『Q7』も予定している。戦略の柱となるのはやはり商品構成なので、2020年後半はそれだけ新しいモデルが発売になるので、期待をしている。

---:なかでもアウディ初のEVとなるe-tronには販売サイドだけでなく、消費者の関心も高まっていますね。

ノアック:実際にe-tronに乗って頂ければわかると思うが、非常にスムーズで乗り心地が良い。すでに日本でご試乗頂いた方からも、静かで乗り心地が良くてびっくりしたというコメントも頂いているので、私たちはEVに大きな期待をしている。

アウディ本社は2023年までに約140億ユーロの投資を電動化に対して行うという計画を立てているし、2025年までには全販売台数の40%を電動化車両にする目標も掲げているので、日本も是非そのトレンドに乗ってくれればと思う。

---:日本での電動化モデルの販売見通しは?

ノアック:実は2020年に、e-tronを250~300台販売する計画。2021年は全体の販売台数が2万7000台だとすると、600~700台くらいと考えているので、比率にすると3~4%になる。今後の市場の動向は慎重に見極めたいと思っているので、現時点で2025年に何%くらいになるかなかなか予測は難しい。

他の国の場合は結構、1度動き出すと急速に伸びる状況があるが、日本がどうなるかまだわからないので、もしかすると2025年でも10%や15%くらいにとどまるかもしれないし、もしいろいろと条件が整えば20%くらいまでいくかもしれない。

ただ、4~5年前まで、プレミアムブランドが日本でディーゼルエンジンを導入するとは多分、だれも想像していなかったと思うが、今はかなり普及しているので、もしかすると同じようなことがEVにも起きるのではないかと期待している。

---:先日のQ3発表会で販売の現場でデジタル化やeコマースが進むとの見通しを示していましたが

ノアック:デジタル化は、ディーラーと一緒に包括的に取り組みたいと思っている。またeコマースと言っても、必ずしもインターネット上でクルマをお客様へ直接販売するということだけではないと思うので、ステップバイステップで進めていこうと思っている。

例えば現在、ディーラーではZoomやSkypeを使ってお客様と商談することも実際にやっているし、何年も前からアウディではお客様がサービス入庫した際に、サービス工場でクルマの状態を動画で撮ってお客様にお送りして、ここが修理が必要とか、この部品は交換した方が良いですよとお知らせすることはすでに取り組んでいる。入庫予約をオンラインで受け付けることもしている。こうしたことはあくまでもファーストステップと考えているが、今後もさらに強化していきたい。

---:次のステップとは?

ノアック:ストックロケーターみたいなものが考えられる。例えば世田谷に来店したお客様が求めているクルマが北海道の店舗に在庫されているとすれば、そのクルマとお客様をつなぐようにすることが次のステップになると思う。そうした形で一歩一歩、経験値をディーラーさんと一緒に積み上げていきながら、デジタル化、オンライン化を進めていきたい。

ただ人と人との触れ合いというのは、どれだけツールやデジタル化が進んでも、それがとって変わるということは絶対にないと思う。例えばアウディとはこういうブランドであると説明したり、商品の説明、試乗して頂くのは、やはり実際に店舗に来て頂かないとできない。とくに私たちが売っているものはプレミアムな商品で、やはりプレミアムな商品は感情が関わってくる。その感情の部分というのは、人と人との触れ合いの中で、ショールームの中でしか掴むことができないと思っている。

---:そうすると、全く店舗に来場せずにオンライン上で商談が成立するような状況までは想定していないということですか?

ノアック:両方進めていく。例えば若い世代の中には、すべてオンライン上で完結したいという方もいらっしゃるかもしれない。その一方で、やはりショールームに足を運んでクルマを買いたいというお客様もいらっしゃると思う。クルマは家の次に高い買い物なので、やはりショールームで話をして、いろいろとやり取りをして買うのを決めたいというお客様は、まだまだたくさんいらっしゃると思うので、ディーラーのオペレーションをより良いものにしていくツールとして、オンライン化やデジタル化を進めていきたい。

《小松哲也》

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