【F1】2021年のフェラーリはルクレールとサインツJr.のコンビに…マクラーレンにはリカルドが加入

来季21年のフェラーリは、ルクレール(左)とサインツJr.(右)のコンビに(写真は19年日本GP)。
  • 来季21年のフェラーリは、ルクレール(左)とサインツJr.(右)のコンビに(写真は19年日本GP)。
  • カルロス・サインツJr.(写真は19年オーストリアGP)
  • #55 サインツJr./マクラーレン(写真は19年ベルギーGP)
  • ダニエル・リカルド(写真は19年オーストリアGP)
  • ダニエル・リカルド(写真は19年アメリカGP)
  • #3 リカルド/ルノー(写真は19年ベルギーGP)
  • フェラーリ(赤)、マクラーレン(橙)、ルノー(黄)の間で来季の人事が続々と動いた(写真は19年フランスGP)。
  • 今季限りでフェラーリを去るベッテル。来季21年に向けての動向が注目される(写真は19年日本GP)。

セバスチャン・ベッテルの今季限りでのフェラーリ離脱決定(既報)により、F1の2021年シーズン人事が急速に活発化している。14日にはカルロス・サインツJr.のフェラーリ入りとダニエル・リカルドのマクラーレン入りが発表された。

フェラーリの1席が空くと決まった途端に、2021年のF1シート争いはやはりというべきか、連動するような動きを見せた。厳密な発表順については「順不同」ながら、ベッテルが抜けるフェラーリに現マクラーレンのサインツJr.が入り、マクラーレンには現ルノーのリカルドが加入することが決まっている。

フェラーリで来季21年、シャルル・ルクレールと組むことになったサインツJr.はスペイン国籍の現25歳。父親は1990、92年のWRC(世界ラリー選手権)チャンピオンにして、今年2020年は10年、18年に続く3度目のダカールラリー四輪総合優勝を飾ったカルロス・サインツである。

“ジュニア”は2015年にトロロッソ(現アルファタウリ)からF1デビューし、ルノーを経て昨季19年からマクラーレンに所属。F1での優勝経験はまだないが(レース最高位3位)、昨季はシリーズランキング6位と、当代3強チーム勢以外の最高成績者になるなどして評価を高めた。そして来季21年は、当代3強の一角にしてF1界の名門中の名門でもあるフェラーリに迎えられることに(21年と22年の2年契約)。

サインツJr.は「とてもハッピーだ。このチームとともにある自分の未来に興奮しているよ」とフェラーリ入り決定を喜びつつ、「マクラーレンと一緒に戦う重要なシーズンも控えている。彼らと今季を戦うことも本当に楽しみだ」と語っている。マクラーレン首脳陣もサインツJr.の将来に幸あれと願いつつ、今季の最終共闘にベストを尽くす構えを示している。

そしてサインツJr.が抜けるマクラーレンには来季21年、リカルドがルノーから移ることとなった(複数年契約とのこと)。リカルドはオーストラリア国籍の現30歳で、F1には2011年の途中に当時のHRTから参戦開始。トロロッソ、レッドブルを経て、昨季19年からルノーに所属、通算7勝をあげている(優勝はすべてレッドブル時代)。

なお、マクラーレンの今季20年布陣は昨季同様にサインツJr.とランド・ノリスだ(ノリスは昨季のルーキー)。来季のリカルド加入に関するプレスリリースのなかで「来季21年はリカルドとノリスのコンビになる」旨が明記されている。また、マクラーレンは18年からルノー製パワーユニット(PU)で走っているが、来季21年はメルセデス製PUを搭載する予定。

ルノーの今季20年布陣はリカルドとF1実戦復帰のエステバン・オコンである。

今後はベッテルの来季21年に向けての動向が焦点になってくるだろう。そしてなにより気になるのは未開幕の状態にある今季20年のF1がどうなるかだが、現在は7月にオーストリアで無観客開幕することを目指し、各種調整が続けられている。

《遠藤俊幸》

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