アストンマーティン初のSUV『DBX』、インテリアを先行公開…11月20日デビューが決定

新開発のTFTスクリーン

4.0リットルV型8気筒ガソリンツインターボ

専用の開発プログラム

ブレーキ性能はDBS スーパーレッジェーラを上回る

アストンマーティン DBX
  • アストンマーティン DBX
  • アストンマーティン DBX
  • アストンマーティン DBX のプロトタイプ
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  • アストンマーティン DBX のプロトタイプ
  • アストンマーティン DBX のプロトタイプ
  • アストンマーティン DBX のプロトタイプ
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アストンマーティンは11月6日、ブランド初のSUVとして開発中の『DBX』(Aston Martin DBX)のインテリアを先行公開した。また、公式発表日を11月20日、日本国内価格を2299万5000円と明らかにしている。

アストンマーティン初のSUVは2015年春、ジュネーブモーターショー2015に出品された『DBXコンセプト』の市販版となる。DBXコンセプトはアストンマーティンが近い将来、高級GTカーセグメント参入の可能性を探る目的で開発したコンセプトカーだった。

DBXは、アストンマーティンならではの力強くバランスの取れたパフォーマンスを目指している。そのダイナミックなボディには、従来のスポーツカーラインナップの範囲を超えた多用途性を反映させる。アストンマーティンによると、DBXはあらゆる路面に対応可能な高い走破性と、力強い牽引力を追求するという。

新開発のTFTスクリーン

DBXのインテリアでは、クラス最高のスペースと吟味された素材によるラグジュアリーな仕上がりを追求する。ダッシュボードには、新開発のTFTスクリーンが組み込まれた。ドライバーからボンネットがはっきりと見えるようにするなど、優れた視認性も追求されている。

各ボタンやダイヤルは、人間工学に配慮しながら、レイアウトを決定した。大きな開口部を備えたパノラマガラスルーフとワイドなサイドウィンドウを採用する。アストンマーティンによると、クラス最高レベルのフロントとリアのレッグルームを備えているという。アストンマーティン DBX のプロトタイプアストンマーティン DBX のプロトタイプ

4.0リットルV型8気筒ガソリンツインターボ

DBXには、4.0リットルV型8気筒ガソリンツインターボエンジンが搭載される。すでに『ヴァンテージ』や『DB11』にも搭載されているこのV8エンジンは、DBX用にさらに性能が引き上げられている。

最大出力は550ps、最大トルクは71.4kgmを引き出す。ハイスピードテストでは、DBXの最高速がおよそ290km/hを上回ることが繰り返し確認されているという。最終的な最高速と加速性能は、公式発表のタイミングで明らかにされる予定だ。

専用の開発プログラム

DBXは、アストンマーティンにとって初めてのSUVモデルになる。そのため、開発にあたっては専用のテストプログラムを実施する必要があるという。このプログラムには、SUVモデルの多用途性を反映した新しいプロセス、手順、基準が含まれている。

DBX開発の初期段階では、さまざまなシミュレーションが実施された。すでに、最初のプロトタイプ車が、英国ウェールズでテスト走行に取り組んでいる。このテスト走行によって、シミュレーションの結果を現実の世界へ移行させる作業が開始された。DBXの開発では、ドライビングシミュレーターを使用して、さまざまな調整を行った。これによって、最初のプロトタイプを製作する前に、開発を飛躍的に前進させることが可能になったという。アストンマーティン DBX のプロトタイプアストンマーティン DBX のプロトタイプ

ブレーキ性能はDBS スーパーレッジェーラを上回る

テストプログラムの最終段階では、現実世界における試験走行と、サーキットにおけるハイパフォーマンス評価を組み合わせる。テストプログラムは、英国シルバーストーンとドイツ・ニュルブルクリンクのエンジニアリングセンターを拠点として、世界各地で実施されている。チーフエンジニアのマット・ベッカー率いるチームは、DBXに求められる幅広いパフォーマンス要件に応えるべく、開発テストに取り組んでいる。

非常に過酷なサーキットとして知られるニュルブルクリンクで行われている耐久テストでは、アストンマーティンの現行ラインナップ中、最もスポーツ性が高いヴァンテージと同等のコーナリングスピードを記録した。

その一方で、ブレーキ性能は、アストンマーティンのスーパーGTカー、『DBS スーパーレッジェーラ』を上回る。加速とブレーキの2つのパフォーマンスを組み合わせたDBXは、アストンマーティンのエンジニアリングチームがニュルブルクリンク北コースで繰り返し実施している走行テストにおいて、8分を切るタイムを何度も記録したという。

《森脇稔》

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