【マツダ CX-30】車名が 30 になった理由は「デザインと性能が飛躍した」から…開発責任者

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  • マツダCX-30開発責任者、佐賀尚人主査
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  • マツダCX-30発表
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マツダは9月20日、新型クロスオーバーSUV『CX-30』の予約受注を同日に始めたと発表した。『MAZDA3』(マツダ3)に続く新世代商品の第2弾で、一部モデルを除き10月24日に発売する。

エンジンは、2.0リットルのガソリン(SKYACTIV-G)、1.8リットルのディーゼル(SKYACTIV-D)、そして独自技術のSPCCI(火花点化制御圧縮着火)による2.0リットルのガソリン(SKYACTIV-X)の3タイプを揃えた。このうち、SKYACTIV-Xのみは2020年1月中の発売になる。いずれも4輪駆動車(i-ACTIV AWDシステム搭載)を設定している。

価格(10%の消費税込み)は239万円台から371万円台。月間2500台の販売を計画しており、構成はガソリン車が40%、ディーゼル車が35%、SKYACTIV-Xが25%を想定しているという。マツダのSUVシリーズでは『CX-3』と最量販の『CX-5』の中間に位置するモデルで、国内のSUV市場を2分しているトヨタ自動車の『C-HR』およびホンダの『ヴェゼル』と競合する車格になる。

車両は全長4395mm、全幅1795mmと取り回し性に配慮したサイズとし、国内では立体駐車場にも入庫できるようにしている。開発責任者の佐賀尚人商品本部主査は「クロスオーバーSUVへのお客様のニーズは変化しており、(レジャー以外の)日常生活での利用が増えている。いつでも気楽に走り出せるジャストフィットの商品を目指した」と語る。商品名をこれまでの1ケタ数字から「30」という2ケタにした点については「新世代商品としてデザインやダイナミック性能を飛躍させることができたから」と説明した。

開発では、SUVはデザインの良さと車室空間を同時に満足させるのが難しいため、とくにその両立に力点を置いた。デザインを担当したデザイン本部の柳澤亮チーフデザイナーは「バックウィンドウの下端を後退させ、Dピラー(リヤピラー)を寝かせるなどで、流麗なキャビンと居住性の確保ができた」と評価している。

一方、SUVの商品ラインが拡大することによってマツダ車同士の食い合いも懸念されるが、マーケティングを担当する国内営業本部の齊藤圭介主幹は「このCX-30をマツダへの入り口とし、CX-3やCX-5など他モデルへの関心ももっていただけると思う。当社全体の販売増につなげていきたい」と話している。

《池原照雄》

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