三菱 パジェロ 初のファンミーティング開催…開発責任者「能力の高さを実感してほしかった」

パジェロ ファンミーティング
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季節外れの猛暑が日本を襲った5月25日と26日、富士山麓にあるオフロードコース「富士ヶ嶺オフロード」には歴代『パジェロ』とそれを愛するオーナーや仲間が集結した。遠くは愛媛や徳島から集まったパジェロは25日が19台、26日には17台。参加者は計104名。その目的は初開催となる「パジェロ ファンミーティング」だ。

長年愛される名車、ラリーカーも展示

特定の車種だけに絞ったコーナーズクラブの集いやオフラインミーティング(インターネットを介したクラブなどの集会)などは珍しくないが、この集まりが特別なのはメーカーである三菱自動車が開催するイベントだということ。パジェロのオーナーだけを対象とした、メーカー主催のファンイベントというわけだ。

集まったパジェロの内訳は、初代が1台、2代目が5台、3代目が5台、4代目が23台、そして2代目パジェロをベースにしたスペシャルモデルの「パジェロエボリューション」が2台。現行モデルにまじり、30年以上前に作られた初代モデルや20年以上前に製造された2代目も現役オーナーカーとして参加しているのが人気の奥深さを物語る。

メーカーが主催するだけあって、用意されたプログラムも充実したものだった。まず会場には1985年にパリ・ダカールラリーへ参戦して総合優勝を飾った車両と2002年に増岡浩選手のドライブで総合優勝を飾った車両の2台の、パジェロファンにはたまらない貴重なラリーカーを展示。パジェロの開発責任者(三菱自動車工業 商品戦略本部 チーフ・プロダクト・スペシャリスト)を務める鴛海尚弥氏のスピーチや増岡浩選手によるトークショーもおこなわれ、ファンを喜ばせた。

オフロードで悪路走破性を確かめる

ハイライトといえるのがパジェロによるオフロード走行だ。「自動コース」と「同乗コース」に分かれ、前者は難易度としてはそれほど高くないながらもパジェロの卓越した悪路走破性を感じやすいコースを、自分の愛車を駆って走行。初心者でも無理なくできるように、走行前には実際にコースを歩きながら走り方のレクチャーをおこない、誰でも安心して走れるように考えられているのもいい配慮だと感じだ。

一方の「同乗コース」は、増岡選手が運転する最新のパジェロに乗ってパジェロの持つ能力の高さを堪能。豊富な経験を持つ増岡選手の運転は、安全を超えない範囲ながら大いにダイナミックで来場者を沸かせていたのが印象的だ。

「パジェロを売るためのプロモーションというよりは、乗っていただいているオーナーさんへの感謝をするイベントです」。そう説明するのは、パジェロの開発責任者である鴛海尚弥氏。「パジェロの能力の高さはこういったオフロードでこそ実感できますが、なかなか走る機会がないオーナーさんがほとんどだと思います。そこで、高い性能を安全に体感していただく機会をメーカーとして設けました」と続ける。一般的に自動車メーカーと購入したオーナーの繋がりは販売店任せになりがちだが、このイベントは開発責任者の参加をはじめメーカーサイドと乗り手の距離をグッと近づけるものだった。そのうえ普段は体感できないクルマの性能をしっかりと味わえたのだから、ファンにとっては最高の日になったことだろう。

「大事な家族や仲間を、目的地まで確実に届けられるクルマ。そして意のままに操れる、走って楽しいクルマ」。増岡選手はトークショーの際にパジェロについてそんなクルマだと説明した。パジェロ ファンミーティングに参加したオーナーの多くは、この日の体験によってその言葉の意味をいっそう深く理解したはずだ。

《工藤貴宏》

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