なかでも特注といえそうなイベントは2つ。まずは日本初上陸「Audi e-tron Vision Gran Turismo」のデモ走行、そしてもうひとつはエアロバティックスパイロット 室屋義秀選手によるフライトパフォーマンスで、こちらは2年連続実施となる。
Audi e-tron Vision Gran Turismo(ビジョン グランツーリスモ)は、お馴染みのレースシミュレーションソフト「グランツーリスモ」とのコラボで、アウディがデザインしたバーチャルカー。アウディはこれを仮想世界にとどめず、リアルなワンオフカーとして開発、製造した。
200kWの電気モーターをフロントアクスルに1基、リヤに2基、それぞれ備えるフルタイム4WDのEVで、システム総出力は600kW(815hp)。車重が1450kgと、こういった車両にしては軽めなので、パワーウエイトレシオが1.78kg/hp、0-100km/h加速は2.5秒以下だという。前後重量配分は50:50。エクステリアデザインはおよそ30年前に北米のレースシーンで活躍した「Audi 90 quattro IMSA GTO」へのオマージュがベースだ。
Audi e-tron Vision Gran Turismoは既に4月のフォーミュラE ローマ戦などにも登場し、eモビリティへの架け橋となっている。そして日本でも8月4日、SUPER GT第5戦の予選日に富士スピードウェイでデモ走行が実施されることとなった。17~18時に行なわれる予定(天候等による変更や中止の可能性あり。富士スピードウェイ公式サイトによれば、開始予定17時20分、ドライバーは日本にも馴染み深いブノワ・トレルイエ)。また、翌日の決勝日を含め、アウディ スポーツのブースで展示も行なわれる。
なお、8月8日には東京・秋葉原でもAudi e-tron Vision Gran Turismoの展示イベントがある(ベルサール秋葉原での展示は10~15時で一般公開。19時からのレセプションパーティは完全招待制)。
そして昨夏のSUPER GT富士戦で観客やレース関係者の度肝を抜いた室屋義秀選手のフライトパフォーマンス、その超絶迫力技巧劇を2年連続で堪能できることも決まっている。「YOSHI MUROYA Special Flight @ FUJI SPEEDWAY Supported by LEXUS」は予選日(8月4日、開始予定11時40分)、決勝日(8月5日、同11時30分)の両日実施だ(天候等による変更や中止の可能性あり)。