スズキ社長「光るクルマづくりをやっていかないと世界で認知されない」

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スズキの鈴木俊宏社長
  • スズキの鈴木俊宏社長
  • 軽四輪駆動車の新型『ジムニー』
  • 小型四輪駆動車の新型『ジムニーシエラ』
  • 歴代の『ジムニー』

スズキの鈴木俊宏社長は7月5日、四輪駆動車『ジムニー』と『ジムニーシエラ』の新型発表会で、スズキのクルマづくりについて触れ、個性を全面的に打ち出して商品開発を行っていく考えを示した。

「スズキというのは自動車業界でそんなに大きくない存在だ。その中で、それぞれ光るクルマづくりをしていかないと世界で認知されないと思う。ジムニーはジムニー、『ワゴンR』はワゴンR、『スイフト』はスイフトだというように、しっかりと個性を打ち出しながらやっていく必要がある。個性を打ち出しているのがスズキだよな、という感じでしっかりと商品開発をやっていく」

今回20年ぶりにモデルチェンジしたジムニーでは、「本格的な4WD性能と無駄のない機能美を併せ持つ、世界に認められるコンパクト4×4」を開発コンセプトに、半世紀にわたる伝統を継承するとともに先進技術を盛り込んだという。

その主な特長は4つ。伝統の基本構造を継承し、さらに進化した本格4WD性能。合理的で無駄のない機能美を追求したデザイン。プロユースにも応える使い勝手の追求。スズキセーフティサポートの搭載と優れた衝突安全性能。

それだけではなく、細かいところにも気を配っている。例えば、フロントガラスは雪ができるだけ積もらないように立たせ、ワイパーの付け根部分も形状を変えて雪が積もりにくいように工夫をした。また、ヘッドランプは少し車体の中央に寄せ、さらに少し奥に押し込んでいる。これによって、山道で枝などにぶつかっても破損しにくくした。

そのほか、リアシートの背面と荷室を樹脂化した防汚タイプラゲッジフロアを採用。これによって、汚れに強いだけでなく、荷室の出し入れもスムーズにできるようにした。もちろん安全面についても気を遣っている。軽量衝撃吸収ボディ「TECT」や歩行者障害軽減ボディ、6つのエアバッグを採用するほか、メーカーオプション(4万2120円)で誤発進抑制機能、車線逸脱警報機能、ふらつき警報機能、先行車発進お知らせ機能、ハイビームアシスト、標識認識機能などを追加できるなっている。

しかも価格はジムニーが145万8000~184万1400円、ジムニーシエラは176万~201万9600円。会場からは「安い」「お買い得」といった声が多く聞かれていた。スズキの個性を前面に打ち出した新型ジムニーの販売動向には要注目だ。

《山田清志》

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