電動トラックの実力をテストコースで試す…eキャンター試乗会[動画追加]

エコカー EV
eキャンター試乗会
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28日、三菱ふそうトラック・バス 喜連川研究所において電気小型トラック『eキャンター』のプレス向け試乗会が開催された。

eキャンターは、昨年ヤマト運輸とセブン-イレブンでの採用が決定し、都市部の市内配送トラックとして稼働している。三菱ふそうのおひざ元である神奈川県川崎市では、市内のゴミ収集車にeキャンターを供給する基本合意が発表されている。

EVに関しては、走行ルートが定まった路線バスや配送トラックこそ親和性が高く、コストメリットや環境・騒音問題の解決策として極めて合理的な用途だとする一方、航続距離や充電時間などで実用にならないという意見も存在する。

しかし、今回テストコースではあるが、eキャンターを運転してみると、実用域での問題はあまりないのではないかと感じた。eキャンターもプロトタイプモデル(eCELL)でポルトガル、ドイツなどでDHLや環境局(ゴミ収集)の実証実験を行っている。これらの実証では、バッテリーや充電のトラブルは起きていないし、業務でも高い評価を得ているという。

ヨーロッパでは、主要都市や住宅街への内燃機関車両の乗り入れを禁止または制限する動きがあり、デリバリーバンや小型トラックのEVニーズは高い。早朝や夜間でも(ほぼ)無音で集配ができるメリットも大きい。充電設備も車庫や拠点単位で管理しやすい。こういった用途で電動化を疑問視する理由は見当たらない。

EVのモータートルクについてはいまさら説明するまでもないと思うが、試乗車は荷台に4トンのウェイトを乗せた満積載の状態にもかかわらず、スピードリミットである80Km/hまでの加速にストレスはない。登坂能力も20%勾配まで対応するといい、テストコースの8%、10%勾配は難なく登るどころか、中間加速もスムースに反応してくれる。

モーターおよびバッテリーはフレーム中央に配置され、重量バランスは積載時でリアが少し重くなる程度だという。キャブ下にはインバーターやDC/DCコンバーター、エアコン、冷却システムなど補器類が詰まっているが、当然、エンジンやトランスミッションはない。

プロトタイプ(eCELL)では、インバーターの制御はかなりトルクフルで加速性能重視にしていたそうだが、市販モデルとなるeCANTERでは、かなりマイルドな制御に抑えている。そうしないと、加速しすぎて危険、荷物の安全が確保できないからだ。運転してみれば、おそらく誰もが実感できるが、その気でアクセルを踏めばトラックとは思えない発進加速をみせてくれる。しかも、エンジン音や機械的なノイズはいっさいしないし、振動もない。

専門家や評論家は「EVはまだまだダメで…」などというが、走行性能や経済性、そして運転の楽しさを考えると、超小型モビリティ、乗用車、商用車の電動化メリットは高い。今回eキャンターを試乗してみて改めて実感した。

《中尾真二》

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