メルセデスベンツの高性能車部門、メルセデスAMGは、スイスで開幕したジュネーブモーターショー2018において、メルセデスAMG『GTクーペ』の48Vマイルドハイブリッド車を初公開した。
メルセデスAMG GTクーペは、メルセデスAMG『GT』の派生車種として登場した新型車。2ドアのメルセデスAMG GTに対して、メルセデスAMG GTクーペは4ドアのスポーツカーとなるのが特徴。
このGTクーペに設定されるのが、「53 4MATIC+」グレード。メルセデスAMGは現在、上級車種を中心に、「63」シリーズを展開。ジュネーブモーターショー2018で初公開されたGTクーペの53 4MATIC+は、63の下に位置する「53」シリーズのモデルとなる。
AMG GTクーペの53 4MATIC+のパワートレーンは、マイルドハイブリッド。新開発のマイルドハイブリッドシステムは、「EQブースト・スターター・オルタネーター」と呼ばれるもの。メルセデスベンツが電動化に特化した新ブランドとして立ち上げた「EQ」の名前が冠された。
EQブースト・スターター・オルタネーターは、スターターモーターとオルタネーターを強力なモーターに内蔵し、排気量3.0リットルの直列6気筒ガソリンターボエンジンと9速ATの「9Gトロニック」の間にレイアウト。48Vの電装システムも採用する。そして、走行状況に応じて、自動的にエンジンのオン/オフを行い、燃費や排出ガス性能を引き上げる。
エンジンスペックは最大出力が435hp、最大トルクが53kgm。ブースト機能を備えており、モーターが最大で22hpのパワーと25.5kgmのトルクを、タイムラグなく瞬時に引き出し、加速時などにエンジンをアシストする。動力性能は、0~100km/h加速が4.5秒、最高速は285km/hに到達する、としている。