日産 西川社長「より多くの人に新モビリティを」…DeNAと自動運転車の実証実験開始

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横浜市内の一般道を走行する「イージーライド」の実験車両
  • 横浜市内の一般道を走行する「イージーライド」の実験車両
  • 「イージーライド」の実験車両を囲む日産・西川社長(左)、DeNA・守安社長
  • 日産本社を出発する「イージーライド」の実験車両
日産自動車とディー・エヌ・エー(DeNA)は2月23日、共同開発中の自動運転車両を活用した交通サービス「Easy Ride(イージーライド)」の一般モニター参加による実証実験を3月5日から2週間、横浜市内で行うと発表した。

イージーライドは「もっと自由な移動を」をコンセプトに、誰もが任意の地点間を移動できる交通サービスとし、既存の交通手段を補完するものとして、両社が2017年1月から開発を進めている。遠隔管制システムによって無人運転時の安全や車両保全を確保するとともに、専用のモバイルアプリの利用で乗降地の設定や配車手配、実用時の支払いなどが容易にできるようにする。

今回の実証実験では電気自動車の旧型『リーフ』をベースに開発した2台の車両を使い、横浜市のみないみらい地区周辺で行う。実験では安全に万全を期すため、開発担当者2人が前席に同乗する。モニターは一般募集した約300組に参加してもらう。

日産本社から商業施設の横浜ワールドポーターズを往復する約4.5kmをコースとし、これらとともにコース途中のパシフィコ横浜と、けいゆう病院の計4か所で乗降できるようにした。モバイルアプリでは、乗客が行きたいスポットについて推奨や案内を行う機能もあり、実験では沿線の飲食店などで使える40件のクーポンも用意されている。両社はこの実験を皮切りに開発を推進し、2020年代早期の本格サービス提供を目指していく。

横浜市の日産本社で記者発表した日産の西川廣人社長は、「22年度までの中期計画ではクルマの知能化と電動化を柱としている。より多くの人に新しいモビリティーを提供し、事業進化につなげたい」と、無人運転車両によるサービス開発の狙いを述べた。

一方、DeNAの守安功社長は「高齢化に伴う移動困難者の増大や交通に関わる人手不足などさまざまな社会課題をインターネットとAI(人工知能)で解決していきたい。先端技術に取り組んでいる日産自動車との協力でより良いサービスが提供できる。本格サービス時には完全自動運転時代の中核を担えるよう育てていきたい」と、高度なサービス確立への期待を表明した。
《池原照雄》

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