スバル 1300Gバン4WD から歴史は始まった…ノスタルジック2デイズ

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スバルff-1 1300Gバン4WD(ノスタルジック2デイズ2018)
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ノスタルジック2デイズでは、今でこそ当たり前になったSUBARU(スバル)のシンメトリカル4WDが誕生した「瞬間」を目の当たりにすることができる。

4輪駆動車メーカーとして世界中で認知されているスバル。スバルブースではその歴史を振り返ることができるが、注目すべきは『ff‐1 1300Gバン4WD』ではないだろうか。

『1000』4ドアセダンではFFレイアウトを採用。その後継モデル「ff-1」では、後にスバルの主要商品企画となる、重要な試作モデルが生まれる。

それがff-1 1300Gバン4WDだ。1970年に東北電力から宮城スバルを経由して当時の富士重工業に「ジープより快適な、通年使用可能な現場巡回車両」の開発要請が持ち込まれた。

当時の日本において四輪駆動車に対するイメージで支配的だったのは「ジープタイプ」のオフロードモデルだった。重たく燃費もよくなく、幌型車体では冬季の暖房もままならなかった。しかし、東北電力の現場巡回に必要な性能に対しては、走行性能が過剰な割に、ほかの面で著しく要求水準を満たしていないというのが、当時の4輪駆動車だったのである。

1000の開発初期段階から、1000のトランスミッションの後端にプロペラシャフトを繋いでリヤアクスルを設けると、四輪駆動化が容易なことは、富士重工業内では話題になっていた。

宮城スバルで試作したクルマで積雪地帯テストを行ったところ、ジープタイプ程ではないにせよ、乗用車に比べて格段に走行性能が向上することを確認。その後群馬製作所に移管されて開発が本格化。富士重工業本体による開発テストでも、高い走行性能と従来のff-1 1300Gと遜色ない快適性を確認、早々に市販が決定した。

しかし当時すでにff-1 1300Gシリーズは新型車の『レオーネ』に移行することが決定しいたため、ff-1 1300Gバン4WDは「レオーネ4WD」のパイロットモデルとしての役割に留めることも決定された。

結局ff-1 1300Gバン4WDは、東北電力向けの5台と、長野県白馬村役場、長野県飯山農業協同組合、防衛庁にそれぞれ1台ずつの計8台のみの生産となった。これが水平対向エンジンを核とする左右対称のシンメトリカルAWDの原型で、新たにFFとAWDを切り替えるトランスファーレバーが追加されている。

今回はそのうちの現存する唯一の1台で、スバルが所有する個体が出展されたのである。

「スバルの今があるのはこのクルマあってのことです。社員教育用を念頭に保管してきたクルマですが、こうして多くの皆様にご覧いただき、一貫している我々の志、そして進化のほどを少しでも身近に感じていただけたら」と説明担当者は話す。
《中込健太郎》

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