さて、注目の4コントロールだが、日本に導入されるのはGTグレードのみだ。60km/hで逆相違と同相違が切り替わる(スポーツモードでは80km/h)。逆位相は俊敏性、敏捷性、また小回り性も狙っている。近棟氏によると「リアがステアすることでハンドルの舵角が4割少なくなる」。最小回転半径も4コントロールの有無で40 cm 違い、その結果5.2 mと「小さく出来たので、取り回しが楽になった」という。因みに最大の切れ角は2.7度だ。
60 km/h 以上(スポーツモードでは80km/h以上)では同位相に動く。これはスタビリティとレスポンス向上を目的としている。「高速のレーンチェンジなどで、ヨーが発生してクルマが動くことを待たずに、ふっと動いてくれるので、誰でも気持ちの良いハンドリングを味わってもらえるだろう」と近棟氏。「ただいわれないとわからないかもしれない。そのぐらい自然な仕上がりだ」とも。