【新聞ウォッチ】マツダの次世代エンジンの試作車、乗ればすぐわかる「現行車との大きな違い」

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マツダ次世代技術説明会
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気になるニュース・気になる内幕---今日の朝刊(朝日、読売、毎日、産経、東京、日経の各紙・東京本社発行最終版)から注目の自動車関連記事をピックアップし、その内幕を分析するマスコミパトロール。


2017年10月11日付

●衆院選3勢力対決、1180人立候補、安倍政権5年問う(読売・1面)

●神戸製鋼成長分野に打撃、データ改ざんリコールの可能性も(読売・6面)

●日産リコール対応悲鳴、販売店「書き入れ時」(読売・6面)

●東京モーターショー責任者、日産からトヨタへ、無資格検査(朝日・9面)

●ホンダジェット中国で受注開始(毎日・6面)

●車を回避、人形の手前で停止、パナソニック自動運転試験場を公開(毎日・7面)

●事故を誘発男逮捕、東名夫婦死亡、進路ふさいだ疑い(日経・31面)

●新車販売5年ぶり最多、インド、個人消費が堅調、9月14%増(日経・13面)

●レース車開発にクラウド、トヨタ、アマゾンと連携(日経・15面)

●マツダの新エンジン、小型モーターを搭載、19年採用予定(日経・17面)

●日野自、ロシアに工場、中・小型トラック組み立て(日経・17面)


ひとくちコメント

経団連の榊原定征会長も「日本の製造業にとってゆゆしき事態だ」と、強い懸念を示したほど、日産自動車に続き、神戸製鋼所でもアルミや銅製品の強度など性能データを改ざんして出荷した問題が発覚。

きょうの各紙が続報を伝えているが、このうち、自動車メーカーでは、ボンネットやドアのなどに使われており、トヨタ自動車、日産、ホンダ、スズキ、マツダ、三菱自動車、スバルの大手7社が問題製品を採用。ダイハツ工業は他社から買った部品に含まれる可能性は否定できないという。

部品メーカーでは、デンソーなども採用。ほかに、鉄道関連ではJR東海、JR東日本、JR西日本。航空・宇宙・防衛関連では、米ボーイング、三菱重工、川崎重工、スバル、日立製作所、電機ではパナソニック、ダイキン工業などでも使われており、波紋が広がっている。

波紋が広がるといえば、資格のない従業員に車の出荷前検査をさせていたに日産でも、きょうの読売は「日産リコール対応悲鳴」として、日産車の販売店が、新型『リーフ』の発売と重なり「書き入れ時」に大規模リコールを余儀なくされたため、対応に追われていると伝えている。

こうした中、日本自動車工業会(自工会)は、10月27日から東京ビッグサイトで開く東京モーターショーの実質的な責任者を、西川広人会長(日産社長)から豊田章男副会長(トヨタ自動車社長)に引き継ぐと発表した。

西川社長は当面、無資格検査問題の原因究明や、再発防止策の取りまとめに専念するためだそうだ。もともと、西川氏は自工会の会長に就任してからも定例会見を“不定期”に変更するなど、不熱心な面も指摘されていた。昨年は三菱自動車の燃費不正問題で当時の相川哲郎社長が副会長を辞退。現在、副会長の顔ぶれには豊田氏のほか、ホンダの八郷隆弘社長、マツダの小飼雅道社長が務めているが、今後はスズキなどからの起用で新風を吹き込むことも検討するべきである。

それはともかく、経団連の榊原会長が「ゆゆしき事態」と日本の製造業に懸念を示したが、それでも次世代の新技術を積極的にアピールする前向きの企業もある。マツダが、世界で初めて「圧縮着火」と呼ばれる燃焼方式をガソリンで採用した開発中の次世代エンジン「スカイアクティブ-X」搭載の試作車を自社の美弥自動車試験場(山口県美祢市)のテストコースで公開した。

試乗会では、最初に現行モデルの『アクセラ』を運転したすぐ後で、次世代エンジン搭載の試作車に乗り換えた。いずれもマニュアル車(MT車)のハンドルを握ったが、まるでディーゼル車と錯覚するほどの瞬発力の加速といい、クラッチを踏んでギアチェンジした直後の滑らかな走りは、往年のロータリーエンジンの感触を思い起こさせるほどの、静かながらも心地よい振動音が伝わってきた。メカに詳しくない筆者でも、わずか20分足らずの試乗でも現行車との「大きな違い」を感じ取れた。

マツダのテストコースは、山口宇部空港から車で約1時間ほどの山間部。地元名産の栗の収穫も盛んで秋たけなわの山口県美弥周辺も、この日の気温は30度を超える真夏日。試乗した試作車は排気量2リットルの次世代エンジンだったが、小飼社長は「走りと燃費には自信があり、大型のクラスも含めてラインナップを図りたい」と、暑さを吹き飛ばすほどに意気込みを熱く語っていた。
《福田俊之》

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