ヒョンデの高級車「ジェネシス」、『マグマGTコンセプト』発表…次世代パフォーマンスカーの方向性を示唆

ジェネシス・マグマGTコンセプト
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ヒョンデの高級車ブランドのジェネシスは、今後10年間のブランドのパフォーマンス路線を定義する『マグマGTコンセプト』を世界初公開した。

【画像】ジェネシス・マグマGTコンセプト

ジェネシス・マグマ・ワールドプレミアで初めて披露されたこのコンセプトカーは、単なるデザインスタディではなく、将来の高性能車開発へのコミットメントを最も明確に表現したモデルという。

マグマGTコンセプトは、2024年9月にニューヨークで開催されたヒョンデのCEOインベスターデイで発表されたパフォーマンスロードマップと密接に連携している。ジェネシスは同イベントで、このモデルをパフォーマンスアイコン、いわゆるハローカーとして開発する計画を確認し、GTレーシングクラスへの参戦という長期的な野心を示していた。

ブランド初の純粋なスポーツカータイプとして、マグマGTコンセプトはジェネシスの「ラグジュアリー・ハイパフォーマンス」への転換における重要なマイルストーンとなる。このモデルは「エフォートレス・パフォーマンス」の本質を体現し、派手さや攻撃性よりもバランスと自信を優先している。

単なる速さだけに焦点を当てるのではなく、マグマGTコンセプトは洗練されたラグジュアリーと真のモータースポーツキャラクターを融合させ、ジェネシスが考える将来のパフォーマンスの最も完全な表現を示している。

ミッドリアエンジンレイアウトを採用することで、マグマGTコンセプトはGTカテゴリーレーシングへの探求というブランドの野心を示唆している。

ジェネシス史上2台目のレーシングカーとして、マグマGTコンセプトのデザインは一目でその目的を明らかにする。すべての面とプロポーションは、空力性能と走行効率を最適化するために形作られている。

低く設定されたフロントボンネットと伸びやかに傾斜したルーフラインが、洗練されたレース仕様のシルエットを生み出している。幅広く筋肉質なリアフェンダーは、クラシックなGTレーシングカーのプロポーションをジェネシスの「アスレチック・エレガンス」哲学を通じて再解釈したものだ。

ボートテールキャビンは後方に向かって狭くなり、スタンスを最大化し「低く幅広い」姿勢を強調する。フロントカナードはヘッドランプとシームレスに統合され、ダウンフォースとアイデンティティの両方を高める独特の仕上がりとなっている。

Gマトリックス空力パターンは、フロントスプリッターから外側に向かって翼のような形状に広がり、視覚的なシグネチャーとしてだけでなく、エアフローを最適化する機能的要素としても機能する。機械的なリア2ラインランプグラフィックと完全に最適化されたリア空力構造が、幅広く安定した、紛れもないマグマGTの存在感を生み出している。

マグマGTコンセプトは、デザインマニフェストであると同時に、ブランドの戦略的指針としての役割を果たす。モータースポーツ分野への参入と高性能車ポートフォリオの拡大を目指すジェネシスの目標を、視覚的にも哲学的にも集約している。

今後10年間のジェネシスのパフォーマンスアイデンティティを導くモデルとして、マグマGTコンセプトは真のハローカーが牽引する将来のパフォーマンスラインナップの基盤を表した、としている。

《森脇稔》

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