日産、認定資格を雇用形態では区別せず---「実習のために押印した」

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日産自動車で工場出荷前の完成検査を無資格の補助検査員が行っていたことで、その中に期間従業員がいたことが、6日の閣議後会見で明らかにされた。

「日産自動車において社内規定認定以外の者が完成検査の一部を実施していたことに関しては、期間従業員も含まれていたと承知している」と、石井国交相は述べた。

完成検査は自動車メーカーが、必要な知識と技能を有する者を検査員として指名した上で、検査を実施することが定められている。指名されない者でも補助検査員として検査作業のサポートを行うことはできるが、検査を実施して検査終了することができるのは、認定された検査員だけだ。

いっぽう日産自動車の期間従業員は、主に最低3か月以上、6か月ごとに更新する有期雇用で、もともと増産体制に入った繁忙期に対応して生産能力を上げるために、期間限定で雇用されている。

日産自動車の社内規定によると、検査員になるためには「最低3か月間の時間が必要」で、そのほかに必要な知識を身に付けるための研修が必要だ。時間給が基本の期間従業員が検査員に認定されるためには、諸条件が必要になる。

同社広報担当者は「期間従業員の中にも、実際に検査員になっている人もいる。それぞれのスキルを見て認定するもので、期間従業員だから仕事をやらせるとか、やらせないとか当社は区別していない」と言う。

さらに、期間従業員に補助をさせてコスト削減などを優先させているという報道があることについて「強く抗議する」と、述べた。

日産自動車が国交省から指摘された完成検査の方法については、無認定の補助検査員が検査をしていたことに加えて、補助検査員が検査の過程を示す完成検査票に正規の検査員として押印していたことなどが焦点になっている。

検査員が自分自身で押印して検査をしなかったことについて、関係者は「検査員になるための実習トレーニングとして補助検査員が押印した」と説明する。この件について日産自動車広報に確認を求めたが「お話しできることはない」とするに留めた。
《中島みなみ》

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