ホンダのヒット軽自動車『N-BOX』がフルモデルチェンジして2代目に移行。驚くべき基本性能の高さで、ライバルを圧倒した。先代で高い評価を受け、着実な販売実績を築いたN-BOXだが、2代目となる新型はプラットフォーム、ボディ、エンジンなどを刷新。大きな進化を遂げた。最初に試乗を行ったのは自然吸気エンジンを搭載し、助手席スーパースライドシート仕様となる「G EX ホンダセンシング」。走り出してびっくりさせられるのはプラットフォーム、ボディの完成度の高さ。どんな軽自動車に乗っても、独特の軽薄感というというか、ペラペラ、ペナペナした感じを受けるものだが、新型のN-BOXにはそれが一切ない。加速時、減速時、コーナリング時、いずれも軽薄感がなくしっかりとした印象となっている。搭載されるエンジンは従来モデルよりもさらにロングストローク化したもの。自然吸気タイプのスペックは58馬力、65Nmで従来モデル同様にライバルたちに比べて高めの設定。停車状態からアクセルを踏み込んでいくと、6000回転付近まで一気に吹け上がる。そのときの速度は60km/hほど。その先の加速はジワジワしたものだが、不足感を感じることはない。ターボのほうが力強いが、エンジンのトルクフィールはNAが上。サスペションはしっかりと動くタイプで、路面の荒れも上手にいなしてくれる。試乗車は14インチ装着車で、NAモデルの場合は14インチタイヤのみの設定となっている。14インチタイヤ装着車は雑味がなく全体としての仕上がり感が高い。試乗車のシートはスーパースライド仕様で、リヤシートが5対5分割で前後190mmのスライド。フロントシートは分割タイプで、センターウォークスルーが可能。運転席は240mm、助手席はなんと570mmのスライドが可能。小さな子供を乗せるにはリヤシート左側がベストで、そのポジションをとったとき(停車時)に、子供の前でケアをしたり、スライドドアからの乗降時などで非常に使いやすいシートレイアウトとなる。ここまで出来のよい軽自動車を作ってしまうと、軽自動車の優遇措置を撤廃させるきっかけになってしまうかもしれない…と考えさせられる1台であった。■5つ星評価パッケージング:★★★★★インテリア/居住性:★★★★★パワーソース:★★★★★フットワーク:★★★★★オススメ度:★★★★★諸星陽一|モータージャーナリスト自動車雑誌の編集部員を経て、23歳でフリーランスのジャーナリストとなる。20歳代後半からは、富士フレッシュマンレースなどに7年間参戦。サーキットでは写真撮影も行う、フォトジャーナリストとして活動中。趣味は料理。
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