JR西日本は8月2日、山口線のSL列車『SLやまぐち号』をけん引する蒸気機関車について、9月2日から12月24日までの計画を発表した。通常使用しているC57形1号機(C57 1)のほか、このほど修繕が完了したD51形200号機(D51 200)なども使用する。
『SLやまぐち号』は、山口線の新山口(山口市)~津和野(島根県津和野町)間で運行されているSL列車。通常はC57 1が客車をけん引している。現在の客車はレトロ調に改装された12系だが、9月2日からは旧型客車を模した新型の35系4000番台に置き換えられる。
蒸気機関車は9月2日から12月10日までの土曜・休日、C57 1を使用する予定。ただし、11月25日はD51 200がけん引。翌26日はC57 1とD51 200の2両がけん引する重連運転になる。12月16・17・23・24日は、C56形160号機(C56 160)を使用する。
JR西日本は営業運転で使用できる蒸気機関車として、C57 1とC56 160の2両を保有。C57 1は主に『SLやまぐち号』、C56 160は主に『SL北びわこ号』をけん引している。一方、D51 200は梅小路蒸気機関車館(京都市下京区、現在の京都鉄道博物館)で動態保存されてきたが、営業路線で運転するために必要となる検査を受けておらず、同館の構内運転列車『SLスチーム号』のけん引機として使われてきた。
JR西日本は2014年、D51 200を営業運転で使用するための大規模修繕を行うと発表。このほど修繕が完了し、現在は試験運転を行っている。