【ホンダ フィット 試乗】ハイブリッドのDCTの作動がよりスムーズになった…丸山誠

試乗記 国産車
ホンダ フィットRS 改良新型
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ホンダの『フィットハイブリッド』はトヨタの『アクア』がライバルだが、少し先にアクアがマイナーチェンジ。燃費トップの座は何とかアクアが守ったが、先進安全装備の面ではマイナーチェンジしたフィットの優位性が目立つ。

アクアは普及型のトヨタセーフティセンスCを装備するが、フィットはより高度な制御を行うホンダセンシングを採用。ミリ波レーダーと単眼カメラによるセンシングでブレーキ、ステアリングを制御し、約5km/h以上ならクルマだけでなく歩行者も検知して自動ブレーキが作動する。

一般路試乗では自動ブレーキを試せないが、制御が意外によかったのが、レーンキープアシスト。約65から約100km/hで作動するため首都高速道路で試してみたが、車線を認識しているとカーブに合わせて操舵力をうまくアシストする。

上級車のように積極的にステアリングを操舵するわけではないが、ドライバーがステアリングを軽く握っているだけでスムーズにコーナーを曲がっていく。

フィットハイブリッドで変化したのが7速DTC。走行モードをSモードにして積極的に走るとシフトチェンジが速くなったように感じた。つながり感がさらによくなったように感じたが、エンジニアに確認すると実は変速時間自体は改良前と同じだという。

ただ今回は変速をスムーズにするように制御を変更したという。よりスムーズになったことで変速が素早くなったように感じたわけだ。

スポーティグレードの「RS」の6速MTにも試乗したが、こちらも相変わらず元気で気持ちのいい走りを実現していた。フィットはマイナーチェンジだが、全グレードのエンジンの内部まで改良を行っている。

中空カムシャフトの内径を直径16mmから17mmに拡大して軽量化し、エンジンブロックの軸間にスリットを入れている。マイナーチェンジでブロックにまで改良を加えるのは珍しい。

この改良の効果か、高回転域のエンジン音によりビート感が出ているように感じた。4500回転以上まで回すと気持ちいいサウンドと加速感がマッチしていて楽しい。もちろんRSのMT車でもホンダセンシングを装備していて、高速道路で便利なACCも使うことができる。

MTのため速域に合わせたギヤチェンジは必要だが、ACCによって高速でのロングドライブがより楽になった。

■5つ星評価
パッケージング:★★★★★
インテリア/居住性:★★★★
パワーソース:★★★★
フットワーク:★★★★
オススメ度:★★★★

丸山 誠|モータージャーナリスト/AJAJ会員
自動車専門誌やウェブで新車試乗記事、新車解説記事などを執筆。キャンピングカーやキャンピングトレーラーなどにも詳しい。プリウスでキャンピングトレーラーをトーイングしている。

《丸山 誠》

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