28日に行なわれたF1モナコGPは、セバスチャン・ベッテルが優勝、キミ・ライコネンが続き、フェラーリの1-2フィニッシュとなった。3位にはレッドブルのダニエル・リチャルド。ベッテルは129ポイントでランキング首位。ライコネンがポールポジションからスタート、2番手のベッテルとともにフェラーリ勢は序盤からリードを築く。ニコ・ヒュルケンベルグのルノーが煙を上げた時、セイフティカー導入にならず、イエローフラッグだけで済んだのもフェラーリには幸運だったようだ。32周、3位以下のマックス・フェルスタッペン(レッドブル)、バルテリ・ボッタス(メルセデス)がピットインすると、フェラーリも動く。まずライコネンがピットイン、その間にベッテルが猛烈にプッシュ。39周でピットインし、アウトした時にはライコネンの前に出た。マクラーレンは、インディ500に参戦したフェルナンド・アロンソに代わってジェッンソン・バトンが出場。パワーユニットのコンポーネント交換によってグリッド後方からのスタートを余儀なくされたため、チームの戦略担当者はバトンを1周目でピットストップさせて、渋滞のない中で走る戦略を決断した。ところが同じラップでザウバーももパスカル・ウェーレインをピットストップさせることにしたために、バトンのピットストップは効果を失ってしまう。前を走るザウバーをなかなかオーバーテイクできなかったためチームは戦略を変更、バトンはレース中盤でオプションタイヤに履き替えるためにピットインした。ウェーレインに追いついたバトンは、残り18周のポルティエでイン側からオーバーテイクを試みたものの、両マシンが衝突。2台ともリタイアとなった。。この衝突で、今度はセイフティカー導入となった。マクラーレンのストフェル・バンドーンは、10番手のポイント圏内にいたが、セーフティカーが解除されたあと、タイヤとブレーキが冷えていたためにアンダーステアになり、サン・デボーテでタイヤウオールにクラッシュ、リタイアした。隊列走行は残り12周まで続きギャップはなくなったが、フェラーリの優勢に影響なかった。2017年F1第6戦モナコGP:決勝結果1.セバスチャン・ベッテル(フェラーリ)2.キミ・ライコネン(フェラーリ)3.ダニエル・リチャルド(レッドブル)4.バルテリ・ボッタス(メルセデス)5.マックス・フェルスタッペン(レッドブル)6.カルロス・サインツ(トロ・ロッソ)7.ルイス・ハミルトン(メルセデス)8.ロマン・グロージャン(ハース)9.フェリペ・マッサ(ウィリアムズ)10.ケビン・マグヌッセン(ハース)・・リタイア.ストフェル・バンドーン(マクラーレン)リタイア.ジェンソン・バトン(マクラーレン)