【GARMIN fenix 3J HR 海外インプレ前編】ツール・ド・フランスに持参、健康管理に使えるか?

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ツール・ド・フランスの全日程を回り、23日目の最終日にパリに凱旋。エトワール凱旋門を背景に
  • ツール・ド・フランスの全日程を回り、23日目の最終日にパリに凱旋。エトワール凱旋門を背景に
  • 23日間の日程で争われるツール・ド・フランスだが、最初の休息日となったピレネー山中アンドラ公国からfenix 3J HRを着用
  • 室内スイムモードを選択すると「プールサイズ」を25mや50mから選ぶことになる
  • ツール・ド・フランスのサルドプレス(プレスセンター)は体育館だったりする。フリークライミングの壁があったが怒られそうなのでトライしなかった
  • 緑の芝が敷き詰められたグラウンドでランをしたかったんだけど、あまりの日差しの強さに日陰でストレッチしただけ
  • プロバンス地方ではぶどう畑の丘陵地を軽くトレールラン。心拍レベルは一番軽い領域で、つまりほとんど歩きだね
  • GPSを起動させてフィットネス中に、ちょっと足を止めたくなったらいったんストップボタンを押して、リスタート時に再開を選択すればいい
  • アクティビティのデータは手元でも確認できるが、スマホやパソコンで確認したほうがさまざまな情報が得られる
マルチスポーツトレーニング用GPSウォッチのfenix(フェニックス)シリーズの人気モデル、手首に装着するだけで心拍数が測れる「fenix 3J HR(フェニックス・スリージェイエイチアール)」をツール・ド・フランス取材に持ち込んだ。ライフログから高度計にいたる多彩な機能をアルプスの山岳ステージなどでどう使えるかをチェックするためだ。

◆取材する側も体力勝負のツール・ド・フランス

23日間でフランスを1周する世界最大の自転車レース、ツール・ド・フランスはこのインプレ記事を担当する筆者の四半世紀に及ぶライフワークだ。ロードバイクで走る出場選手ほどではないが、クルマに乗って移動する距離は1日平均300km超。ホテルを点々とする日が続くため疲労は蓄積しやすく、そのため健康管理には気を配る。たった1回でも体調を崩してしまったら新聞社や提携媒体への配信に穴を開けかねないからだ。

そのために2年前からガーミン社製ライフログバンドの初代モデル、vivofit(ヴィヴォフィット)を着用して期間中の運動量や睡眠時間を把握。食事によるカロリー摂取をコントロールする目安としてきた。そして全日程を単身で追いかけるようになって20年目となる今回は、最新2モデルをツール・ド・フランス取材に導入した。すでにインプレ記事で紹介しているようにvivoactiveJ HR(ヴィヴォアクティブジェイ エイチアール)を開幕地モン・サン=ミシェルからピレネー山脈までの前半戦に、そして地中海沿岸からアルプス山脈を巡りパリ・シャンゼリゼに凱旋する後半戦にこのfenix 3J HRを使用した。

fenix 3J HRの実力は日本の湘南地方でしっかりとインプレしているので、今回はツール・ド・フランスの現場でどんな使い方ができるのか、そしてその実力を試した。

◆時間が自動で調整されるABCウォッチ

目的地に到着したらまずは時計の時刻を現地時間に合わせるのだが、GPSウォッチの多くは本体側に時刻を合わせる機能が装備されていない。GPSウォッチとペアリング(データのやりとりを可能にする初期設定)されたスマホやパソコンの時刻に自動的に合わせるシステムとなっているからだ。スマホは海外のネットワークを感知すれば自動的に現地時間に修正されるので、日本にいるときにペアリングを済ませておけばいつの間にか現地時間になっているので手間いらず。また電源は付属する充電用クレードルが欧州の220Vに対応しているので、海外旅行用変換プラグとUSBアダプターを持っていけばホテルの部屋などで充電できる。

fenix 3J HRはライフログバンドと同じ活動量計測機能が標準装備されているのは言うに及ばず、高度計(Altimeter)、気圧計(Barometer)、コンパス(Compass)を搭載したABCウォッチにGPS機能と光学式心拍計を組み込んでいる。つまりvivofitを持ち込んだ過去2年の取材よりもさらなる高度な機能が使えることになる。それをフランス滞在中にどうやって活かしていくか。日本のようにロードバイクがあるわけではなく、仕事道具の他に持ってきたものといえばジョギングシューズとトレールランシューズ、それにトレーニングウエアくらいしかないのだ。

◆自分の身体状態を客観的に捕らえることの必要性

fenix 3J HRにプリインストールされたアクティビティには登山、ハイキング、オープンウォータースイム、スキー、スノーボード、SUP(スタンドアップパドルボード)などがあるが、ツール・ド・フランス期間中にできるのは朝のジョギングや散歩、休息日のトレールランくらいだ。それでも健康維持には日々の運動が不可欠であり、それを継続的にこなすためのモチベーションとして心拍計やGPSによる走行データ取得というのは最大の武器だ。サボっていたらなにも残らないからである。

若いころのツール・ド・フランス取材時は、連日の長距離ドライブによって心身ともに過度の疲労が蓄積し、そして毎日の仕事をきっちりと終えたという開放感もあって、どうしても毎晩の食事&飲酒量が増えて体重が激増していた。2年前にライフログバンドを導入すると、日本にいるときよりも運動量が低いことに初めて気づいた。それは身体を動かした筋肉的疲労ではなく、運転や仕事によるストレス疲れだったのである。そのとき初めて、データを収集して自分の身体の状態を客観的に捕らえることの必要性を痛感し、「今年のツール・ド・フランスは心拍計やGPSがついたライフログバンドを持ち込みたい」と考えたのである。

fenix 3Jシリーズはさまざまな機能を装備して6万2000円(税別)からラインナップされている。光学式心拍計とサファイアクリスタルガラスが付加されたfenix 3J HRは7万5000円(税別)で、実力を考慮するとかなりオトク感がある。シリーズはさらにチタニウムボディ仕様のSapphire Titanium(12万8000円=税別)、スワロフスキーで装飾されたSapphire Crystal(16万5000円=税別)が上位機種として用意される。トップ2モデルは心拍計測機能がないものの、ラグジュアリーな装いが魅力。そのため海外旅行をする際には外観的におとなしいfenix 3J HRのほうが盗難被害などを考えると安心かも。

次回のインプレでは、ツール・ド・フランスの現場で活用したfenix 3J HRの実力を紹介していきたい。
《山口和幸》

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