【GARMIN fenix 5X Sapphireインプレ中編】実際に使ってみた…トレーニングをより効率的に

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保護用のDLCコーティングを施したステンレス製ベゼルとボタンが魅力
  • 保護用のDLCコーティングを施したステンレス製ベゼルとボタンが魅力
  • ウォッチフェイスはConnect IQアプリで好みのデザインに変更できる
  • Connect IQアプリでウォッチフェイスをカスタマイズしてみた
  • ウォーキング。ここまで1.54km歩いて、所要時間は20分18秒、現在のペースは1kmあたり18分40秒
  • 心拍数は年齢や安静時心拍数に応じて5段階の強度に区分され、運動の強さを色分け表示する
  • ランやウォーキングの基本ページ。停止しているとペースは非表示になる
  • ウォーキング途中に立ち寄ったコンビニで。店内でなにを買ったかまで捕捉されそうな精度だ
  • Garmin Connectでコースを自作してデバイスに送り込む

フルカラー地図ガイド付き、高品質マルチスポーツGPSウォッチのfenix 5X Sapphire(フェニックス・ファイブエックス・サファイア)。手首に装着するだけで計れる光学式心拍計、GPSナビゲーション、高度・気圧計などスポーツを楽しむための多彩な機能を搭載している。

プロも愛用するfenix 5X

fenix 3シリーズが発売されたのは2015年秋。そして1年半ぶりにリリースされた待望の新シリーズは4を飛ばして5シリーズとなった。5X Sapphireは現在のところそのフラッグシップモデルであり、フルカラー登山地形図と日本詳細道路地図をプリインストールしている。

5月にイタリアで開催された自転車ロードレースの「第100回ジロ・デ・イタリア」でも、2年連続3度目の総合優勝をねらったイタリアの有力選手がこのfenix 5X Sapphireを大会期間中に使用していた。チームカラーと同じ赤の特製ベルトをしていて、ウォッチフェイスはチームロゴがデザインされたものに変更されていた。

ウォッチフェイスはConnect IQという機能を駆使して好みのものに変更することができる。もちろん無償なので、デバイスを手に入れたらまっさきに着手するとても楽しい作業だ。Garmin Face Itというアプリは手持ちの写真やロゴをウォッチフェイスにするアプリで、この選手もおそらくそれを駆使してウォッチフェイスをチーム仕様にしたのだと思われる。

次にやることはユーザープロフィール設定。性別、誕生年、身長、体重、着用する手首、心拍ゾーンなどを入力していく。もちろん入力しなくても使えるが、より精度の高いトレーニングデータの計測が可能となる。心拍ゾーンの設定がよく分からない場合は、最大心拍数に「220ー年齢」を入力しておけばいい。平静時心拍数はデバイスを2日ほど着用していれば自動的に計測される。

何を買ったかまでわかる?驚きの精度

fenix 5X Sapphireをさっそく使ってみた。最も身近な「ウォーク」をアクティビティの中から選択し、右上のスタート/ストップボタンを押して歩き始める。ウォークアクティビティには4ページがプレ設定されていて、左サイドの中央と下部の2ボタンでスクロールする。1ページ目が「タイム・距離・ペース」、2ページ目が「心拍数」、3ページ目が「マップ」、4ページ目が一般的な「時計」だ。

GPSによる位置情報の取得は、これまでのあらゆるfenixシリーズの中で最も精度が高く驚くべきものがあった。ウォーキング時にコンビニに立ち寄って、トイレをお借りし、いくつかの商品を手に取り、レジで支払いを済ませて出ていったのだが、歩き終わってスマホにデータを転送させて確認してみると、コンビニ店内の動きまで記録されていたのである。

同期(アップロード)が速いのも実感した。Garmin Connect Mobileアプリをスマホにインストールして、Bluetooth接続でペアリングしておけば、デバイスに保存されたデータは自動的にアップロードされる。旧来モデルはデバイス側の「同期する」項目を選択してその都度手動でデータを送り込んでいた。そんな時代から見ると画期的だ。さらにはこれまでも「自動的に同期」とうたっていたが、なかなか反応しない機種もあって、じれったくなって手動で同期することも多かった。しかしfenix 5シリーズではもはやそんなイライラは経験しないだろう。

小さいながらもナビにもなる!

Bluetoothを常に接続しておくと、スマホに電話やメール、SNSの新着が入ったことをウォッチフェイスで教えてくれる。ただし、Bluetoothをオンにして接続しているとスマホ側のバッテリーが多少消耗するので、不要なときはオフにしておくといい。

すでにガーミンデバイスを愛用している人なら、スマホのGarmin Connect Mobileアプリ、あるいはパソコンのgarminconnect.comサイトにはこれまでの練習コースや実績が蓄積されているはずで、fenix 5X Sapphireを新規のデバイスとして追加すれば、そのまま練習コースをデバイスに送り込むなどして効果的なトレーニングができる。初めてGarmin Connectを利用する人でも、他の人が公開しているコースを取得して、トレーニングすることも可能だ。

fenix 5X Sapphireでは一般路や登山ルートをナビゲーションする機能が進化したので、これを利用しない手はない。ナビ機能はいくつかの方法がある。

地図データ内に収録されたPOI(ポイント・オブ・インタレスト)を選択してナビしてもらう方法。大画面のナビゲーション専用機には及ばないが、土地勘のないところである程度は進むべきルートが把握できる。ポイントだけでなくコースをナビしてくれることもできる。新規コースはデバイスでも作成できるが、パソコンのgarminconnect.comサイトで作るほうが画面が大きいのでやりやすい。

昨日の自分よりも少しでも速く

Garmin Connectに記録しておいた過去のアクティビティを選択して、バーチャルレースをするのも面白い。例えばランニングで、1年前のハーフマラソンを走ったときのデータが保存されていれば、それをデバイス上で呼び出し、そのときの距離、ペース(スピード)、タイムが仮想のライバルとなって出現するので、自分自身の練習成果を試せるのだ。

表示されるページに先行あるいは遅延時間、平均ペースとともに、赤いランナーとグレーのランナーが走るイラストが出現する。赤いランナーは自分で、グレーは過去のペースだ。赤が先行していれば過去の自分を上回るペース、グレーが先行していればそれに追いつかないと新記録は達成できない。

ランやバイクのトレーニングが充実したものになるのは間違いない。インプレ後編ではfenix 5X Sapphireの真骨頂が発揮される登山に投入して、さらなる使い勝手を試してみよう。

《山口和幸》

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