2016ルマン24時間耐久レース。LMP2クラスはNo.36 シグナテック・アルピーヌのアルピーヌ『A460』が優勝を飾った。
LMP1同様にレース序盤から激しいレース展開をみせたLMP2クラス。特に夕暮れを迎える前半戦では平川亮が駆るNo.46 ティリエ バイ TDSレーシングが一時トップに浮上。後続を圧倒する力強い走りを見せた。
また毎年上位争いに食い込むNo.26 G-ドライブレーシングはペナルティをうけ後退。さらに表彰台圏内を走っていた松田次生が乗り込むNo.47 KCMGもコース上でストップ。マーシャルの手を借りてなんとかピットに戻り再び走り始めたが、またしても止まってしまいリタイアとなってしまった。そして夜が明けた後半戦で46号車がクラッシュ。自走でピットにたどり着くもマシンのダメージが大きくリタイアを余儀なくされた。
こうした混乱があった中、36号車はコンスタントに周回を重ねトップを死守。残り1時間は序盤の後退から追い上げてきた26号車と同一ラップでの優勝争いとなったが、最後まで安定して走り続け357周で優勝した。2位には26号車のG-ドライブ、3位にはNo.37 SMP Racingが入った。
アルピーヌ勢としては1978年に総合優勝しており、今回はLMP2クラスではあるが、それ以来のルマン勝利となった。
またNo.34レースパフォーマンスから参戦した中野信治は、途中度重なるトラブルやアクシデントなどで我慢のレースとなったが、クラス17位で完走を果たした。