東京商工リサーチは、資本提携することで合意した日産自動車と三菱自動車の国内取引状況を緊急調査して結果を発表した。
その結果、直接取引がある1次仕入先は日産が1520社、三菱自が1068社で、2社と取引している先(重複取引)は277社だった。
産業別の1次仕入先は、日産、三菱自ともに製造業が最多だった。資本金別では、1次仕入先では資本金5000万円未満(その他含む)が日産では909社で構成比が59.8%、三菱自が670社で構成比が62.7%となり、三菱自の仕入先の中小企業は日産より2.9ポイント高かった。
地区別の1次仕入先では、日産は関東が1141社と関東に本社を置く企業との取引比率が7割を超えた。次いで中部の158社だった。
三菱自は関東が374社で最多だったが、名古屋製作所がある中部は298社、水島製作所がある中国が175社と製造拠点がある地区に本社のある企業との取引比率が高い。
東京商工リサーチでは、日産主導による三菱自の再建が進んでいくことになった影響が取引先に今後どのように波及していくかが注目されるとしている。