ネット転売で数十万の寝台特急『カシオペア』、復活ツアーは7万弱から

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上野~札幌間の臨時寝台特急『カシオペア』は、旅行商品として事実上復活する。写真は『カシオペア』で使われていたE26系客車。
  • 上野~札幌間の臨時寝台特急『カシオペア』は、旅行商品として事実上復活する。写真は『カシオペア』で使われていたE26系客車。
  • 旅行商品は上野~札幌間の片道ツアーと上野発着の東北・北海道周遊ツアーの2種類が販売される。周遊ツアーでは写真の上越線も走る。
JR東日本などは4月21日、上野(東京都台東区)~札幌(札幌市北区)間で運転していた臨時寝台特急『カシオペア』の専用客車による、列車ツアーの内容や旅行代金などを発表した。

『カシオペア』は1999年7月、上野~札幌間で運転を開始した臨時寝台特急。車両は新造の専用客車「E26系」が導入された。全ての寝台を2人用A個室寝台とし、2階建て構造の個室寝台(カシオペアツイン)を基本に展望室付き個室寝台(カシオペアスイート・展望室タイプ)やラウンジカー、ダイニングカーも連結するなど、本格的な豪華列車として人気を集めた。

一般発売の臨時列車としては、今年3月の運行を最後に廃止。廃止直前にはネットオークションでの転売で寝台券が数十万円程度まで高騰するなど、問題化した。その後、E26系客車を使用した「ツアー専用臨時列車」の運行が決まり、旅行商品として『カシオペア』が事実上の復活を遂げることになった。

今回の発表によると、上野発着で東北・北海道を訪ねる周遊ツアー「カシオペアクルーズ」や、上野発~札幌着または札幌発~上野着の片道ツアー「カシオペア紀行」などが販売される。各ツアーはJR東日本子会社のびゅうトラベルサービスや、阪急交通社、日本旅行、読売旅行、JTBの旅行企画として実施される。

びゅうトラベルサービスが販売するツアーの場合、「クルーズ」は3泊4日(うち車中2泊)で、上野発6月4日・7月2日・8月6日に実施。上野駅を7時50分頃に出発し、日本海沿岸の羽越本線や青函トンネルを経由して観光地を巡りながら、札幌に向かう。復路は東北本線を経由し、上野駅には4日目の17時00分頃に到着する行程になる。

旅行代金は大人1人あたりでカシオペアスイート(展望室タイプ)が60万円、カシオペアツインが46~48万円。いずれも2人単位での販売になるが、カシオペアツイン利用の一部コースのみ、10万円の追加代金を払うことで1人でも利用できる。

「紀行」は1泊2日(うち車中1泊)で、上野発6月11日~7月30日の土曜日(7月2日除く)と札幌発6月12~7月31日(7月3日除く)に実施される。びゅうトラベルサービスの旅行企画として実施される上野発6月11日と札幌発6月12日の場合、利用できる寝台はカシオペアツインのみ。旅行代金は大人1人あたり6万9800円になる。こちらも2人単位での販売で、1人利用の場合は5万円の追加代金がかかる。食事は客室で弁当や軽食を提供するが、割増料金でダイニングでの食事を選択することもできる。
《草町義和》

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