バンコクモーターショー16でヤマハは、昨年末にタイで発売したばかりの『M-SLAZ』をベースにしたコンセプトモデルを展示した。これはタイの開発拠点で働くタイ人デザイナーのアイデアを具現化したものだという。
M-SLAZは『YZF-R15』と主要コンポーネントを共有する、150cc単気筒のネイキッドスポーツ。そして、その市場投入に合わせて公開されたコンセプトモデルが『HYPER SLAZ コンセプト』だ。
エッジの効いたシャープなスタイルは基本的にM-SLAZから変わっていないが、グラフィックを廃して濃いグレーとブラックで統一された車体は凄みを増した。またエンジンを覆うシュラウドは新たな形状を採用している。
マフラーは小型化されナンバープレートステーも取り払うなど、全体的にボディの造形をさらに際立たせるカスタマイズが施されている。またメーターケースやシートストッパーは多角形にされ、シャープなイメージをさらに強調。M-SLAZのキャラクターを、さらに純化させたカスタマイズといえそうだ。
このほかヤマハブースでは、『SR400 by The Sports Custom』や『トリシティ155』などが目を引いた。SR400はバンコク市内にあるThe Sports Customというカスタムショップが手がけたもの。メタル感を強調したメータークラスターやレザーシート後端に埋め込まれたブレーキランプなど、興味深い提案が見られた。