ミツバ(群馬県桐生市)は、自社の扁平ブラシレスモーターやSRモーターを採用した実車を複数展示。ホンダ『ゴリラ』をEV化した試作モデルや、3月から鈴鹿サーキットで走りだす、新アトラクション用EVカート『サーキットチャレンジャー』などに注目が集まっていた。
「コンバートEVバイク用キット」と題して展示されていたゴリラには、ジェネレーター部分にモーターを、エンジンピストン部にコントロールユニットを、タンク内にバッテリーを組み入れた“変化球モノ”。最高速度は50km/h、リチウムイオン電池に8時間充電して、40kmほど走るという。
同社スタッフは「従来のゴリラのスタイルを損なわず、必要最低限のコンバートパーツで仕上げた。変速機はそのまま使用できるので、モーターの高トルクな初速をぐっとおさえて乗るコツがいる。それにしてもエンジンよりクイックで、スロットルをまわすとすぐにウィリーしてしまう」と話していた。
また、扁平ブラシレスモーターを採用した電動カートは、「既存のカートの車体に、右側にモーター、左側にバッテリーを組み入れたもの。最高速度40km/hで、20Ahバッテリー満充電で約30分走れる。今後、こうしたEVカートのカテゴリができることを想定して試作した」(同スタッフ)という。
鈴鹿サーキットに3月から導入される新アトラクション「サーキットチャレンジャー」のモーターを提供している同社は、駆動部分が見えるようにボディを一部外した実車を展示。「マグネットレスでシンプル構造、高回転、高出力で、クラッチレスなフリーランができる」と説明していた。