ダカール・ラリー2016は後半戦に突入。1月11日、アルゼンチンのサルタからベルンへの767kmにおいてステージ8が行われた。
ステージ8は、前半はダートロード、後半は気温が高く、砂の細かい砂丘群という、2部構成、合計394kmのスペシャルステージ(SS・競技区間)が用意された。
二輪部門総合トップで前半戦を終えたチームHRCのパウロ・ゴンサルヴェスは、ステージ8を3番手でスタート。序盤は快調なペースで走り、リードを広げた。総合トップの座を争うKTMファクトリーチームのトビー・プライス(オーストラリア)に対して、30秒から1分の差を保ちながら進み、ステージ前半の終了時点でリードを55秒に広げる形になった。
しかし、後半パートのステージが始まって間もなく、ゴンサルヴェスは砂から岩が顔を出す悪路で転倒。CRF450ラリーのナビゲーションパネルにダメージを負ってしまう。傷んだナビゲーションパネルをいたわりながら、最善のペースでリカバリー。2位のタイムでステージを終えたものの、トップのプライスに5分17秒差をつけられ、総合タイムで3分12秒あった差が逆転。トップの座を明け渡すことになった。