フォルクスワーゲンの米国法人、フォルクスワーゲンオブアメリカは11月3日、10月の新車販売の結果を明らかにした。総販売台数は3万0387台。前年同月比は0.2%増と、9月の0.6%増に続いて、微増にとどまった。
フォルクスワーゲンに関しては9月18日、米国EPA(環境保護局)の発表により、排出ガス試験を不正にクリアする目的で、一部ディーゼル車に違法なソフトウェアが搭載されていたことが発覚。その影響が販売面に表れてきた。
10月の車種別の販売結果は、主力車の『ジェッタ セダン』が8551台で、前年同月比は36.1%の大幅減。主力ミドルセダンの『パサート』(欧州仕様とは異なる北米専用車)は、改良新型モデル投入を年内に控えながら、24.6%増の8116台とプラスに転じた。
また、『ゴルフ』シリーズは、前年同月比40.2%増の5716台を販売。大幅な伸びは、『ゴルフ ヴァリアント』の集計方法の変更によるもの。前年同月は『ジェッタ』に集計されていたが、現在は『ゴルフ』にカウントされている。
この他の車種では、『ティグアン』が前年同月比167.1%増の4815台と好調。一方、『ザ・ビートル』は34.1%減の1279台と落ち込む。
フォルクスワーゲンの2015年1-10月米国実績は、29万4602台。前年同期比は2.2%減と、前年をわずかに下回っている。