ダイムラーとBMW、排ガス不正を否定…「テスト内容の詳細を開示せよ」

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フォルクスワーゲングループが、全世界のおよそ1100万台に排出ガス試験を不正に逃れる違法なソフトウェアを搭載していた問題。同じくドイツの自動車大手、BMWに続いて、ダイムラーも疑惑を完全否定している。

事の発端は9月24日、ドイツのロビー団体、DUH(ドイツ環境支援協会)の発表にある。DUHは、メルセデスベンツのディーゼル車の排出ガスを計測。その結果、排出ガス中のNOX(窒素酸化物)が、基準を大きく超えていたとして、DUHは、「ダイムラーが排出ガスのデータを不正に操作した」と発表していた。

9月25日、ダイムラーは声明を発表。「ダイムラーは断固として、排出ガス試験で操作を行っていたとのDUHの告発を否定する」とコメント。

さらに、「ダイムラーは、ディフィートデバイス(無効化機能を備えた違法なソフトウェア)を、決して使用したことはない」と、DUHの発表内容を強く否定。そして、ダイムラーは、「ディーゼル、ガソリンエンジンともに、全ての法律要件を満たしている」と強調した。

先にドイツの自動車メディアに対して、BMWが取った行動と同じく、ダイムラーも不正を指摘したこの団体に対して、テスト内容の詳細を開示するよう求めている。非常にデリケートな問題だけに、ダイムラー、BMWともに、相当ナーバスになっているようだ。

《森脇稔》

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