三菱『アウトランダーPHEV』のマイナーチェンジでは、内外装の変更以外に、走りの質を高めるための改良が施されたという。
もともとアウトランダーが属するセグメントは、高い位置に属し、ヨーロッパではプレミアムメーカーと戦うゾーンに入る。そのセグメントに位置する競合他車と比較、あるいは、乗り換えた際に、「(ユーザーに)ガッカリしてほしくない」と思いを語るのは、三菱自動車商品戦略本部商品企画部マネージャーの戸邉哲哉さん。
そのために必要なこととして、「内外装を良くするのはもちろんだが、質感というものをもっと上げたいと考えた」という。「静粛性や操縦性などを含め、クルマとしての評価は高かった」と戸邉さん。しかし、そういったメーカーと比べるとまだまだ走りの質感が不足していると感じたという。そこで、「更に上を目指して、今後出て来る欧州メーカーのプラグインハイブリッドと戦えるようにしたいと思っている」とコメント。
そして最終的には、「三菱イコールプラグインハイブリッドというイメージを確立したいというのが一番の思い。そのためにも走りの質を上げたいのだ」と述べる。
ではその走りの質とは何か。「音を静かにするのはもちろんだが、軽快感を出したかった」と戸邉さん。「これまでは、ガソリンもPHEVも上質で操縦性も悪くなかったと思うが、軽快感は不足していたのかなと思う。少し鈍重なところがあった」と話す。
そこで、「元気な三菱の雰囲気をもっと出したいので、軽快なフィーリングにしてほしいというオーダーを出し、開発陣がそれに応えてくれた。とても良くなっていると思う」と語った。