最高出力560ps、最大トルク700Nm! 世のスペックマニアの心を鷲掴みにしそうな4リットルのV8バイターボ搭載の『RS7スポーツバック』は、ルックスは意外なほど大人しいが、その走りは“圧巻”のひとことだ。とくに加速。アクセルペダルを意識的に踏み込むと、身体というより(少々、生々しい表現だが)脳ミソや内臓がシートバックに押し付けられるような強烈な加速が味わえる。とはいえ荒々しさはなく、吹け上がりはあくまでキレイでスムース。また通常40:60、場合によって70:30~15:85までトルク配分を行なうというクワトロシステムにより、4輪の接地感と直進性が、まるで停止中か!?と思わせられるほどの安定感を保ったままなのも素晴らしいところ。もちろんユニークな“ウェーブブレーキディスク”採用のブレーキシステムは、高性能を受け止めるにも十分以上のストッピングパワーを発揮する。その自然なタッチも絶妙だった。また、これだけの高性能車ながら乗り味が驚くほどしなやかなのもさすがだ。足はモード切り替え可能だが、もっともスポーティな“DYNAMIC”であっても、乗り心地自体、街中でも許容範囲内だ。標準車のさらに上を行くゴージャスなインテリアも舌を巻く。このクルマで長距離ドライブを楽しめるのなら、それは上等なホテルのスイートルームごと移動している感覚…なのだろう。■5つ星評価パッケージング:★★★★★インテリア/居住性:★★★★★パワーソース:★★★★★フットワーク:★★★★★オススメ度:★★★★★島崎七生人|AJAJ会員/モータージャーナリスト1958年・東京生まれ。大学卒業後、編集制作会社に9年余勤務。雑誌・単行本の編集/執筆/撮影を経験後、1991年よりフリーランスとして活動を開始。以来自動車専門誌ほか、ウェブなどで執筆活動を展開、現在に至る。 便宜上ジャーナリストを名乗るも、一般ユーザーの視点でクルマと接し、レポートするスタンスをとっている。
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