JR九州は5月1日から、小倉・大分・宮崎3駅のホームで流している案内用自動放送に、向谷実さんが作曲したメロディーを導入した。
向谷さんは鉄道マニアとして知られる音楽家。鉄道各社の発車メロディーも多数作曲しており、JR九州内では九州新幹線の発車メロディーや日南線の特急『海幸山幸』の車内メロディーなどを手がけている。今回は小倉駅の在来線ホームと、大分・宮崎両駅のホームで向谷さん作曲のメロディーが導入された。
各メロディーのコンセプトは、小倉駅が「多方面に発着を行う小倉駅のダイナミックな雰囲気に合わせ、ゆったりとした中にも多種多様な音の要素をちりばめたメロディー」、大分駅が「駅の高架が完成し、駅前に大きなビルが建ったことで、上を見上げて羽ばたいていけるようなメロディー」、宮崎駅が「ハネムーンのメッカとして一世を風靡した宮崎。その当時のヒット曲をモチーフに、軽やかな印象に残るメロディー」としている。
各メロディーは、列車のホーム入線時の自動放送で約5秒、列車発車時のドア開閉予告放送で約10秒流される。ただし、安全確保のため現在の電子警告音が流れる場合もある。