【新聞ウォッチ】スズキ、過去最多187万台リコールで不名誉な記録更新

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気になるニュース・気になる内幕---今日の朝刊(朝日、読売、毎日、産経、東京、日経の各紙・東京本社発行最終版)から注目の自動車関連記事をピックアップし、その内幕を分析するマスコミパトロール。

2015年4月23日付

●日中関係改善で一致、首脳会談、戦略的互恵推進(読売・1面)

●官邸ヨドローンにセシウム、政府重要施設上飛行禁止へ(読売・1面)

●5年内の再上場目標、スカイマーク支援正式発表(読売・2面)

●スズキ187万台リコール、過去最多、9車種で出火の恐れ(読売・38面)

●訪日客150万人突破、3月、円安追い風、花見人気(毎日・6面)

●ポルシェ貸します、1時間3780円(産経・10面)

●日経平均15年ぶり2万円、主役が一変(日経・1面)

●プラグインハイブリッド車,三菱自、中国投入へ、数年内、ホンダも意欲(日経・12面)

●ソニー赤字幅縮小、前期テレビ営業黒字に(日経・13 面)

ひとくちコメント

「過去最多」で記録更新といっても、リコール(回収・無償修理)の届け出台数では面目が無いことである。スズキがエンジン付近から出火する恐れがあるとして、軽自動車『ワゴンR』など9車種、187万2903台のリコールを国土交通省に届け出た。

きょうの各紙が社会面で大きく取り上げているが,気になる見出しは「過去最多」。国内の一度のリコール届け出台数としては過去で最も多かったというわけだ。

国交省によると、1969年度に国内でもリコール制度が始まって以降、これまで1回のリコールとしては、2012年にトヨタ自動車が届け出た『プリウス』などの152万台が最多だったそうだ。

また、同じ共通部品の不具合で対象車種を追加した一連のリコールでは2010年から12年にかけて三菱自動車が4回にわたって届け出た計176万台が最多だったという。今回のスズキはそれらを上回る187万台強の届け出で、国内の1度のリコールとしては過去最多の記録を更新したことになる。

朝日の取材によると、 スズキの鈴木修会長兼社長「誠に申し訳ない。管理が不十分だった」と話したそうだ。積極的なリコールの届け出は非難されることではないが、今回の大量リコールは沸騰する軽自動車の人気に水を差しかねない。

《福田俊之》

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