【ジュネーブモーターショー15】ピニンファリーナ、フェラーリ「セルジオ」公開…限定6台の605hpスパイダー

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ピニンファリーのフェラーリ セルジオ(ジュネーブモーターショー15)
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イタリアのカロッツェリア、ピニンファリーナは3月3日、スイスで開幕したジュネーブモーターショー15において、フェラーリ『セルジオ』の市販モデル第一号車をワールドプレミアした。

セルジオは2013年春、ピニンファリーナがジュネーブモーターショー13に出品したコンセプトカー。フェラーリとピニンファリーナの協力関係が60周年を迎えるのを記念し、その市販モデルは6台生産されることが決まっている。

セルジオの名前は2012年7月、85歳で死去したセルジオ・ピニンファリーナ名誉会長に対して、敬意を示すもの。セルジオ・ピニンファリーナ氏は、創業者のバッティスタ・ファリーナ氏の息子。世界的なカーデザイナーとしてピニンファリーナを40年に渡りリードし、フェラーリなど多くの自動車メーカーのデザインやボディ生産を手がけ、ピニンファリーナをイタリア最大のカロッツェリアに成長させた。

セルジオの市販モデルは、フェラーリ『458スパイダー』がベース。セルジオ・ピニンファリーナ氏の哲学を反映させて、1960年代のフェラーリ・デザインをモチーフに設計された専用デザインのボディをまとう。技術的パーツをマットブラック、それ以外の造形パーツを別色で塗り分けたのは、コンセプトカーと同じ手法。

ミッドシップに搭載されるエンジンは、フェラーリ458スパイダーのさらなる高性能モデル、『458 スペチアーレ A』と共通。自然吸気の4.5リットルV型8気筒ガソリンエンジンは、最大出力605hpを発生。動力性能は、0-100km/h加速3秒。

ジュネーブモーターショー15では、セルジオの市販モデル第一号車をワールドプレミア。ボディカラーは、イエローを基本とし、マットブラックを組み合わせた。ピニンファリーナは、「6台は全て、内外装が違う仕様となる」とコメント。1台1台が、オーナーの嗜好を反映させた極めてレアなモデルになることを示唆している。

《森脇稔》

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