マツダは2月27日、コンパクトなクロスオーバーSUVの新モデル『CX-3』を発売した。国内向けは1.5リットルのディーゼルエンジンのみで、月間3000台の販売を計画している。
CX-3は2BOXコンパクトの『デミオ』とプラットフォーム(車台)が共通で、ホイールベースは同一。だが、それ以外の寸法は異なり「魂動デザイン」の精神をコンパクトクロスオーバーに凝縮したといえる。チーフデザイナーを務めたデザイン本部の松田陽一氏は、「美しさの本質はプロポ―ションの基礎を磨くこと」と、小ぶりな新モデルを美しく仕上げることに腐心したという。
松田氏が指摘するプロポーションの「基礎」は、「大径のタイヤ・ホイール」、外からは小さく見える「タイトなキャビン」、ボンネット部の「ロングノーズ」など。これらを追求して「デミオと同じホイールベースだからと言い訳しないデザイン」(松田氏)を追求した。実車を見ると、とりわけ車体サイドの伸びやかさが印象的。とてもデミオとホイールベースが同寸法とは思えない落着きと、安定感が伝わってくるから不思議だ。