2列/5シーターのC4ピカソは、「グランド」に対し、全長が170mm、ホイールベースが60mmそれぞれ短い。が、ホイールベースはたとえばワゴンのプジョー『308SW』より50mm長く、1630mmの全高とともに空間重視のMPVらしさは一目瞭然だ。スタイルは小気味いい。控えめだが粋なディテールが全体にちりばめられ、MPVながら生活臭がない。使いやすいから積極的に選んだ…そんなオーナーの見識を無言のうちに伝えるルックスだ。室内は2列目も「グランド」とほぼ同レベルの居住性。運転席まわりは、コラムから生えるスティック状のシフトレバーを見つけさえすれば、あとは操作にまごつくことはない。タッチスクリーンに複数の機能が集約されたが、空調だけはボタンで選ばずとも常時操作可能ならなおいいと感じた。パークアシスト等、日本車並の機能も多数、標準搭載する。走りは「グランド」よりコンパクトで車重も70kg軽量な分、より軽快な身のこなしをみせる。しかも16インチタイヤに思いとどまってくれたため、EMP2新プラットフォームの高剛性さと相まって、乗り味にシトロエン流の“たおやかさ”が保たれているのがいい。1.6リットルターボエンジンは、常に適切な性能を発揮してくれ走りやすい。■5つ星評価パッケージング:★★★★★インテリア/居住性:★★★★★パワーソース:★★★★★フットワーク:★★★★★オススメ度:★★★★★島崎七生人|AJAJ会員/モータージャーナリスト1958年・東京生まれ。大学卒業後、編集制作会社に9年余勤務。雑誌・単行本の編集/執筆/撮影を経験後、1991年よりフリーランスとして活動を開始。以来自動車専門誌ほか、ウェブなどで執筆活動を展開、現在に至る。 便宜上ジャーナリストを名乗るも、一般ユーザーの視点でクルマと接し、レポートするスタンスをとっている。
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