トヨタは18日に開幕したジャカルタモーターショーで、スーパースポーツコンセプト『FT-1』の新バージョンを発表した。モーターショーでの公開としては世界初。スポーツカーやスーパーカーの展示が少ない同ショーの中で、ひときわ来場者の注目を集めていた。
FT-1は今年1月のデトロイトモーターショーで初公開。ルマンマシンを彷彿とさせる、レースカー然とした空力ボディが特徴のスポーツカーコンセプトだ。米国カリフォルニア州に拠点を置くトヨタのデザイン部門、CALTY(キャルティ)設立40周年を記念して開発された。第1号車は赤を基調とした内外装が特徴だったが、8月にゲーム『グランツーリスモ6』とのコラボレーションモデルとして、今回公開されたグラファイトカラーのモデルを発表していた。
このグラファイトカラーのFT-1は、グランツーリスモでダウンロードが可能。実際の販売は未定だが、一足先にドライビングを楽しむことができる。
トヨタは今回、FRスポーツカー『86』をはじめ、『ヤリス』や『ヴィオス』(どちらもアジア専用車)のカスタムカーなどスポーツ色を押し出した展示をおこなったが、その中でもFT-1の注目度は抜群。インドネシアの国民的ブランドであるトヨタからのスーパースポーツ登場に、来場者は目を輝かせた。
トヨタは今回のショーのコンセプトを“Creating Tomorrow”と掲げた。未来を予感させるコンセプトカーをメインに据え「インドネシアの生活をより良いものにしていく」ビジョンを提案する。