【スバル WRX S4/STI 新型発売】WRX S4 とレヴォーグ の違いはコーナリング性能…ライバルはBMW

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スバル レヴォーグ と WRX S4
  • スバル レヴォーグ と WRX S4
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  • スバル取締役専務執行役員 武藤直人氏
  • WRX STI Type S
  • リアの大型スポイラーは10kg重くなる
  • 整流フィン
  • STIのコックピット

25日発表となったスバル『WRX S4』。エンジンは2.0 DITエンジン、スポーツリニアトロニックトランスミッション、アイサイトVer.3、SIドライブ、そしてスバルのグローバルカーとして、シャーシなどプラットフォームも共通化されている。

これらの仕様だけを見ると先般発売となったステーションワゴン『レヴォーグ』とほぼ同じである。となると、極端な話「レヴォーグでもいいんじゃないか?」という気がしないわけでもない。レヴォーグに乗ったことのある人なら、加速やコーナリングなどワゴンタイプと思えない走行性能を発揮してくれることはご理解頂けるだろう。あえて「WRX」とする違いはボディ形状(セダンかワゴン)だけなのだろうか。

発表会終了後、取締役専務執行役員 武藤直人氏に訊いた。

武藤氏によれば、確かにプラットフォームは共通だが、ボディ形状の違いによる剛性の出し方、ねじれやよれに対するフレームの追従性など、レヴォーグと細かい点での変更はあるという。しかし、「最大の違いはコーナリング性能」だという。主に、ダンパー、スプリング、スタビライザーの設定が異なるといい、これらの電子制御もS4専用となるそうだ。当然SIドライブも同じマッピング、同じ制御というわけではない。

レヴォーグがすでにスポーツセダン並みの運動性能を誇っているが、WRX S4に乗ればセダンならではのさらに次元の高いコーナリング性能が体験できるという。レヴォーグは、高速ツーリングワゴンとして直進性能に寄ったチューニングを施しているそうだが、WRXではコーナリング特性も考慮したワインディングでも楽しい味付けをしているというのだ。

武藤氏は、「国産のセダンにここまでの車はないだろう」とし、ライバルはBMW『3シリーズ』など輸入車になるのではないかとする。

なお、WRX S4のうち「2.0 GT-S EyeSight」は、本革シートや内装のステッチ、専用アルミホイール、トランクスリッドスポイラーの他ビルシュタイン製のダンパーが装備され、基本グレード(2.0GT EyeSight)との差は税抜き価格で20万円ほど。しかも、大型リアスポイラーを装着しなければ車両重量は同じである。豪華装備と走行性能を両立させたいなら、迷わずGT-Sがお買い得ではないだろうか。

STIモデルにも「STI」と「STI Type S」が設定されている。Type SはSTIと内外装の装備はほとんど変わらないが、ビルシュタイン製ダンパーとBBSのアルミホイールが標準装備される。価格差は30万円(税抜き)。こちらもType Sがお買い得だが、大型リアスポイラーが標準装備となり、車両総重量がS4と同じになっている。Type Sにリアスポイラーなしの設定があれば10kg軽くできるのだが。

《中尾真二》

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